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2017年の中国外交はどのような見どころに注目すべきか?
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-01-05 11:16:40 | 新華網 | 編集: 郭丹

   新華網北京1月5日(「新華視点」記者/楊依軍、王卓倫)時は2017年へと移った。世界的な範囲において、平和と発展は依然として時代の主旋律だといえる。刻々と変化する国際情勢に直面し、2017年の中国外交はどのような見どころに注目すべきか。

 

   見どころ1:ホームグラウンド外交にはどのような重要な活動があるか

   中国では2017年に「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」国際協力フォーラムと第9回BRICS首脳会議という二つの重要なホームグラウンド外交活動が予定されている。

   初めて開催される「一帯一路」国際協力フォーラムに関する具体的な計画はまだ発表されていないが、王毅外交部長は、これが2017年の中国のホームグラウンド外交における見せ場になるだろうとの見方を明確にしている。

   また、9月にアモイで開催予定の第9回BRICS首脳会議も注目するに値する。BRICS諸国の世界経済の成長に対する貢献度は過去10年間で50%に達した。外交学院の高飛教授は、中国が主催する今回の会合では複雑な環境の中でBRICS諸国の自信を奮い立たせ、対応の道を共に探し求め、BRICS諸国が新興市場国と発展途上国の「リーダー」としてしっかりと務め続けることに着目していると述べている。

 

   見どころ2:中米関係はどこへ向かうか

   当面の世界で、中米関係のように国際社会の神経に影響を及ぼす二国間関係は恐らく他にはないだろう。2017年は中米関係にとっても、一つの肝要な年となる見通しだ。

   トランプ次期大統領が1月20日に米国大統領に正式に就任するに伴い、米国ではオバマ政権時代が終了し、トランプ政権元年がスタートする。専門家は、この年の中米関係には「不確実」と「確実」が共存するものとみなしている。

   中国国際問題研究所の阮宗澤副所長は、現在中米関係が直面する最大の変数は、トランプ氏がどのような対中政策をとるかで、「短期間で変動が現れる確率は、平穏に移行する確率より大きい。」と考えている。

   しかし、阮副所長は、中米関係には全面的な対決や衝突の状況も現れないと考えている。なぜなら、中米関係の「不確実」には「確実」な一面も見られるからだ。

   中国・グローバル化シンクタンク(CCG)の王輝耀主任は、中米は経済上、相手側には味方がいて、味方側には相手がいるという構造がすでに形成されている。一連の世界的な課題に対し、中米協力がリーダー的役割を果たすことがより必要だと述べている。

 

   見どころ3:グローバルガバナンスにおける中国の方案をいかにアップグレードするのか

   「グローバルガバナンス」は依然として2017年の中国外交のキーワードだ

   先日、2017年に中国がグローバルガバナンスに深く参与し続けることについて話が及んだ際、王外交部長は世界経済フォーラム(World Economic Forum)、金融世界経済に関する首脳会合(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、上海協力機構(SCO)などのプラットフォームを取り上げていた。専門家は、これらに関連するいくつかの重要な会議については特に注目すべきだとみなしている。

   また、「反グローバル化」、保護主義の台頭及び地域協力の分散化などに対し、中国は2016年11月のアジア太平洋経済協力機構(APEC)リマ会議などの場で、明確な姿勢を示した。中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は2017年に中国は各種の多国間システムを通じて、中国の観点をより詳しく説明し、中国プランを提出し、グローバル経済ガバナンスにおいて中国の強いカラーを発信していくと予想している。

 

   見どころ4:中国周辺の情勢はどのように変化していくのか

   2017年の中国外交は引き続き周辺に注目し、国家の主権及び安全保障における利益を擁護し、中国の発展のために良好な外的環境を創設する。その間に、最も注目されるのは依然として南中国海及び東北アジア問題だ。

   外交学院の高飛教授は、次のように述べた。中国は「親誠恵容」の理念で周辺外交事務に対処することを堅持し、南中国海問題に関する「二本化構想」もますます多くの国から評価されている。即ち、紛争は直接の当事国が対話と協議を通じて解決し、南中国海の安定は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が共同で擁護するというものだ。

   東北アジアでは、朝鮮半島情勢に不透明な点が多く、各国の朝鮮の核問題をめぐる争いは今後も継続すると見られる。韓国の政治動向の不安定性も地域情勢に変化をもたらすだろう。

   王毅外交部長はこのほど、朝鮮半島の関係問題における中国の立場を次のように説明した。半島の非核化を堅持する立場は揺るがず、対話と交渉による解決を推進する努力を放棄することなく、半島に「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備する計画に反対する決意は変わらず、祖国周辺の平和と安静を断固として擁護する。

 

   見どころ5:中国共産党第19回全国代表大会で中国外交をどのように確定するのか

   2017年下半期に中国共産党は第19回全国代表大会(以下、「十九大」という)を開催する。学者らは党の十九大は第18回全国代表大会以降の中国外交の実績と経験に対する総括であり、中国の特色ある大国外交理論体系をより一層、充実化させ、今後の一定期間の中国外交を確定するとの見解を示した。

   習近平主席は新年の挨拶で次のように述べた。中国人は昔から「世界大同、天下一家」(世界はひとつ、天下は一家族)と主張してきた。「私は国際社会が手を携えて、人類の運命共同体の理念を受け継ぎ、我々のこの地球をより平和により繁栄させることを心から希望する。」

   「中国外交は独自のスタイルを確立している。」高飛教授は次のように述べた。ここ数年間に、中国外交は平和的発展路線を堅持し、協力とウィンウィンの推進を堅持すると同時に、自発的な計画と積極的な行動をより重視してきた。国際情勢の大きな変革と大きな調整の中で、中国が人類の運命共同体の旗を高く挙げ、時期に応じて行動し、潮流に合わせて動き、人類のためにより大きく貢献することは必然の流れだ。

   「中国共産党第十八回全国代表大会以降、中国外交の最も鮮明な特徴は開拓と進取だ。」と阮副所長は語る。「未来に向けて、中国外交はこの軌道に沿って引き続き前進していく。」

 

(新華社より)

 

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2017年の中国外交はどのような見どころに注目すべきか?

新華網日本語 2017-01-05 11:16:40

   新華網北京1月5日(「新華視点」記者/楊依軍、王卓倫)時は2017年へと移った。世界的な範囲において、平和と発展は依然として時代の主旋律だといえる。刻々と変化する国際情勢に直面し、2017年の中国外交はどのような見どころに注目すべきか。

 

   見どころ1:ホームグラウンド外交にはどのような重要な活動があるか

   中国では2017年に「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」国際協力フォーラムと第9回BRICS首脳会議という二つの重要なホームグラウンド外交活動が予定されている。

   初めて開催される「一帯一路」国際協力フォーラムに関する具体的な計画はまだ発表されていないが、王毅外交部長は、これが2017年の中国のホームグラウンド外交における見せ場になるだろうとの見方を明確にしている。

   また、9月にアモイで開催予定の第9回BRICS首脳会議も注目するに値する。BRICS諸国の世界経済の成長に対する貢献度は過去10年間で50%に達した。外交学院の高飛教授は、中国が主催する今回の会合では複雑な環境の中でBRICS諸国の自信を奮い立たせ、対応の道を共に探し求め、BRICS諸国が新興市場国と発展途上国の「リーダー」としてしっかりと務め続けることに着目していると述べている。

 

   見どころ2:中米関係はどこへ向かうか

   当面の世界で、中米関係のように国際社会の神経に影響を及ぼす二国間関係は恐らく他にはないだろう。2017年は中米関係にとっても、一つの肝要な年となる見通しだ。

   トランプ次期大統領が1月20日に米国大統領に正式に就任するに伴い、米国ではオバマ政権時代が終了し、トランプ政権元年がスタートする。専門家は、この年の中米関係には「不確実」と「確実」が共存するものとみなしている。

   中国国際問題研究所の阮宗澤副所長は、現在中米関係が直面する最大の変数は、トランプ氏がどのような対中政策をとるかで、「短期間で変動が現れる確率は、平穏に移行する確率より大きい。」と考えている。

   しかし、阮副所長は、中米関係には全面的な対決や衝突の状況も現れないと考えている。なぜなら、中米関係の「不確実」には「確実」な一面も見られるからだ。

   中国・グローバル化シンクタンク(CCG)の王輝耀主任は、中米は経済上、相手側には味方がいて、味方側には相手がいるという構造がすでに形成されている。一連の世界的な課題に対し、中米協力がリーダー的役割を果たすことがより必要だと述べている。

 

   見どころ3:グローバルガバナンスにおける中国の方案をいかにアップグレードするのか

   「グローバルガバナンス」は依然として2017年の中国外交のキーワードだ

   先日、2017年に中国がグローバルガバナンスに深く参与し続けることについて話が及んだ際、王外交部長は世界経済フォーラム(World Economic Forum)、金融世界経済に関する首脳会合(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、上海協力機構(SCO)などのプラットフォームを取り上げていた。専門家は、これらに関連するいくつかの重要な会議については特に注目すべきだとみなしている。

   また、「反グローバル化」、保護主義の台頭及び地域協力の分散化などに対し、中国は2016年11月のアジア太平洋経済協力機構(APEC)リマ会議などの場で、明確な姿勢を示した。中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は2017年に中国は各種の多国間システムを通じて、中国の観点をより詳しく説明し、中国プランを提出し、グローバル経済ガバナンスにおいて中国の強いカラーを発信していくと予想している。

 

   見どころ4:中国周辺の情勢はどのように変化していくのか

   2017年の中国外交は引き続き周辺に注目し、国家の主権及び安全保障における利益を擁護し、中国の発展のために良好な外的環境を創設する。その間に、最も注目されるのは依然として南中国海及び東北アジア問題だ。

   外交学院の高飛教授は、次のように述べた。中国は「親誠恵容」の理念で周辺外交事務に対処することを堅持し、南中国海問題に関する「二本化構想」もますます多くの国から評価されている。即ち、紛争は直接の当事国が対話と協議を通じて解決し、南中国海の安定は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が共同で擁護するというものだ。

   東北アジアでは、朝鮮半島情勢に不透明な点が多く、各国の朝鮮の核問題をめぐる争いは今後も継続すると見られる。韓国の政治動向の不安定性も地域情勢に変化をもたらすだろう。

   王毅外交部長はこのほど、朝鮮半島の関係問題における中国の立場を次のように説明した。半島の非核化を堅持する立場は揺るがず、対話と交渉による解決を推進する努力を放棄することなく、半島に「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備する計画に反対する決意は変わらず、祖国周辺の平和と安静を断固として擁護する。

 

   見どころ5:中国共産党第19回全国代表大会で中国外交をどのように確定するのか

   2017年下半期に中国共産党は第19回全国代表大会(以下、「十九大」という)を開催する。学者らは党の十九大は第18回全国代表大会以降の中国外交の実績と経験に対する総括であり、中国の特色ある大国外交理論体系をより一層、充実化させ、今後の一定期間の中国外交を確定するとの見解を示した。

   習近平主席は新年の挨拶で次のように述べた。中国人は昔から「世界大同、天下一家」(世界はひとつ、天下は一家族)と主張してきた。「私は国際社会が手を携えて、人類の運命共同体の理念を受け継ぎ、我々のこの地球をより平和により繁栄させることを心から希望する。」

   「中国外交は独自のスタイルを確立している。」高飛教授は次のように述べた。ここ数年間に、中国外交は平和的発展路線を堅持し、協力とウィンウィンの推進を堅持すると同時に、自発的な計画と積極的な行動をより重視してきた。国際情勢の大きな変革と大きな調整の中で、中国が人類の運命共同体の旗を高く挙げ、時期に応じて行動し、潮流に合わせて動き、人類のためにより大きく貢献することは必然の流れだ。

   「中国共産党第十八回全国代表大会以降、中国外交の最も鮮明な特徴は開拓と進取だ。」と阮副所長は語る。「未来に向けて、中国外交はこの軌道に沿って引き続き前進していく。」

 

(新華社より)

 

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