「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)は今年で7年目となるが、売り手は依然として積極的に取り込んでいるのに対し、ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう「手切り族」と呼ばれる人々は「ダブル11」に対する態度を次第に変えつつある。理性的な人は今年は無駄な買い物はしないと心に決め、冷静な人は普段でもコストパフォーマンスの高いものを買えるのだから、わざわざこの日に購入する必要もないと考えているようだ。中国江蘇網が伝えた。
南京の某大手証券会社に勤務する劉さんは取材に対して「昨年衝動買いをしてしまい、ダブル11後遺症を患う羽目になった。それはその時は非常に安いと思って争うように買った商品だが、安くても後で使いようがなかったこと。特にネット通販で購入した衣料品や化粧品などだ」と答えた。「ダブル11」で同じ経験を持つOLの宋さんは「10月中旬までに、購入したい商品のリストを作っておいた。数日間して冷静になってから、今のところ必要ない商品を削除した」と語った。陳さんも「ゲーム感覚で『ダブル11』に商品を購入しても、その時は安くて割に合うと感じるだろうが、売り手がその後さらに値下げを行うことも多い。各店舗のダブル11における割引率は全く異なるので、その店の宣伝だけを信じると、余計な出費を強いられることもある。そのため今年は事前にリサーチしてそれほど割引がなければ注文しないことにした」という。
年初から年末までさまざまな理由をこしらえては「記念日」ムードを演出する今日において、消費者は次々とセールが展開されることに慣れてしまっている。安く購入したい場合でも「ダブル11」ばかりがセールではないからだ。徐さんは「ネット通販サイトのセール実施日はたくさんあるので、欲しい商品をチェックしておきさえすれば、後でセール対象品になる可能性が高い。そしてサイトがセールに力を入れた時に、迷わず購入するようにしている」とし、数ヶ月前にサイトが実施した家電セールでは、商品そのものの値引きのほか、サイト側が購入額1万元(1元は約15.46円)で空気清浄機1台をプレゼントするキャンペーンがあったという。徐さんは「とてもお得だったので、家中の交換が必要な家電をすべて買い替えた。だからもうダブル11だろうが12だろうが、大して重要ではなくなった」と話した。
(人民網日本語版)
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