新華網東京9月28日(記者/沈紅輝)中国国際出版集団と日本の言論NPOの共催による第12回北京-東京フォーラムが27日東京で開幕した。フォーラムのテーマは「アジアや世界の平和と発展に向けた中日協力」となっている。
両国の各界から来た代表約600名が1日半にわたるフォーラムに出席した。フォーラムでは二国間の政治と外交、経済、メディアといった5つのサブ・フォーラムが設けられ、代表らは中日関係をいかに改善し、協力を強化するか、そしてアジアと世界が抱える課題をいかに解決するかについて、実質性ある対話を率直に展開した。
中日友好協会の唐家セン(王へんに旋)会長は基調講演の中で、ここ数年、さまざまな要因の影響を受け、中日関係は正常な発展の軌道にまだ完全には戻れていなく、このような不健全な状態が中日の協力に影響を及ぼし、地域の平和・安定に影響を及ぼしていることから、両国の各界はいずれもこれに対し憂患意識と緊迫感を強めるべきだと指摘した。
唐会長は次のように指摘した。中日関係を発展させるには、共通認識を遵守し、政治的基盤を擁護せねばならない。中日関係は数十年の発展を経験し、双方はすでに四つの政治文書など重要な綱領的文書に合意しており、両国関係の発展に政治的「ルール」を確立している。唐会長は、中日関係について計略を巡らすには、歴史を尊重し、現実にも立脚し、同時に未来に目を向ける必要があり、現状から言えば、双方は新旧の問題について適切に管理・処理するとともに、実務的な交流や協力を手堅く着実に推進し、中日関係の持続的で安定した改善と発展を促進するべきだと強調した。唐会長はまた、これに関するいくつかの見方や提案を提起している。第一に、歴史的な根源を正視すること。第二に、海洋の平和を維持すること。第三に、互恵協力を開拓し、発展させること。第四に、国民交流を拡大することだ。
唐会長は次のように述べた。「北京-東京フォーラム」は中日関係を宣伝し、検討し且つ促進する重要な世論プラットホームであり、フォーラム及びフォーラムに参加した関係者が社会的責任と国際的な視野をしっかり持ち、勇気を持って取り組み、正しい気風を導き、客観的且つ積極的な声を伝達し、理性的で知的な思考を提唱し、中日関係が汚水を洗い流し清水を入れるよう推進して、両国関係における積極的で有利な要素を絶えず拡大できるよう、心から期待している。
日本・福田康夫元首相は講演で、双方の各界が衆知を集めて有益な意見を吸収し、日中関係が前進するよう推進することに努めていきたいとの見方を示した。
日本・岸田文雄外務大臣はフォーラムで、東京―北京フォーラムは日中民間における非常に重要な対話のルートであるので、日中双方が今回のフォーラムにおいてさまざまな方式で相互交流や協力を促進できるよう望んでいると述べた。
国務院新聞弁公室主任の蒋建国氏、駐日本中国大使の程永華氏、中国国際出版集団総裁の周明偉氏らの中国側の代表及び日本・国際文化会館理事長の明石康氏ら日本側の代表もフォーラムで講演を行った。
(新華社より)
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