新華網北京5月11日 (記者/靳若城)中国外交部の陸慷報道官は10日、中国側は米国「ローレンス」駆逐艦による中国南沙諸島の関連島礁付近海域の不法侵入に断固反対し、米国側は「航行と飛び越えの自由」という旗印を掲げながら南中国海で武力を誇示する行為こそが南中国海の平和と安定、南中国海の航行と飛行の自由に対する最大の脅威だと述べた。
陸慷報道官は次のように述べた。米国「ローレンス」駆逐艦は10日に中国政府の許可を得ず、中国南沙諸島の関連島礁付近の海域に不法侵入してきた。中国側は関連部門が法に基づいてローレンス駆逐艦に対し追跡、監視、警告を実施した。米国側軍艦の関連行為は中国の主権と安全利益を脅かし、島礁にいる人々そして施設の安全を脅かし、地域の平和と安定を損害している。「中国側は米国側のこの行為に断固として反対し、引き続き必要な措置で中国の主権と安全を守る。」
陸慷報道官は次のように強調した。中国は南沙諸島及びその付近の海域に対し争えない主権を持っている。長年に渡って、中国と南中国海沿岸の関連国家が協力と共同の努力を通じて、この地域の航行と飛行の自由を守っていた。実際に、各国が行使する航行と飛行の自由、各国の船舶が南中国海地域での航行には障害と問題も一切無かった。
陸慷報道官はまた次のように述べた。米国側は1979年「国連海洋法条約」の調印する前にいわゆる「航行の自由」計画を先を越して出した。その計画は軍事力に頼り、新たな海洋秩序を挑戦・挑発するもので、最初から世界上多くの国家の断固反対に遭った。米国側は未だに「国連海洋法条約」に参加しないのも、実際に自分の利益を国際法に君臨しようとしているからだ。
「米国側は『航行と飛び越えの自由』という旗印を掲げながら南中国海で武力を誇示し、軍用駆逐艦を派遣して、中国南沙諸島の関連島礁付近の海域に接近させ、ひいては侵入させるように挑発した。それこそが南中国海の平和と安定にとって最大な脅威であり、南中国海の航行と飛び越えの自由に対する最大の脅威だ。」と陸慷報道官は述べた。(翻訳/呉寒氷)
(新華社より)
関連記事:
外交部:米国の投機的な国際法運用は国際社会の高度の警戒に値する
中国外交部:中国は個別の国が南中国海問題で「小国による大国強請り」を放任しない