「こんにちは、名刺をいただけますか」瀋陽市のとある大型展示会の入り口で、出迎えロボットが自動的に来場者の前に駆けつけ、トレイを手に名刺を求めた。新華社が伝えた。
「こんにちは、当行にはさまざまな財テク商品があります……展示ブースをご案内いたします」瀋陽市の銀行内で、銀行アシスタントロボットが顧客からの質問に「我慢強く」回答し、手続きの方法を説明した。
食事を運び、客を迎え、説明をする――。瀋陽新松機器人(ロボット)自動化株式有限公司は近年、各種公共サービスロボットを開発し、広く活用されている。サービスロボット事業部副総経理の董状氏によると、同社はすでにウェイターロボット、銀行アシスタントロボット、出迎えロボット、紹介ロボットなどを販売しており、一部の銀行、ホテル、企業で使用されている。今年はさらに売り場案内ロボット、ホテル 病院物資運搬ロボットなどを発売する。
董氏は、「公共サービスロボットは応用範囲が広く、将来性が高い。ウェイターロボットはスマート化された配膳、自動充電、ルート検索などの機能を持ち、店員の代わりになり繰り返し作業を行うか、店員を手伝うことができる。飲食店はこれにより、人件費を削減できる。銀行アシスタントロボットは音声認識、語義の理解、スマート交流などの人工知能を活用し、会話をするほか考え判断することができ、銀行の一部事業を担当できる」と説明した。
同社はサービスロボットに3重の安全措置を施している。レーザーセンサーは10 30メートル内の物体を感知し、自動的に回避する。音響センサーは約1.5メートルの範囲内の危険な物体を捕捉し、警報を鳴らし減速する。ロボットの底部には障害物回避センサーが取り付けられており、物体に触れると自動的に停止する。
同社はさらに、「視覚認証」「クラウド音声」などの新技術を新製品に搭載している。「ロボットは観察により、人の顔の特徴を記憶する。エンジニアはこれらの情報を特定の人物と結びつける。ロボットは次にこの顧客に会った時に、直接名前を呼ぶことができ、人間らしいサービスを提供できる」
董氏はサービスロボットの発展について、「現在のロボットは、20年以上前の大きくかさばる携帯電話のようなもので、技術はまだ始まったばかりだ。将来的には各家庭の家族全員が、部屋を掃除しお茶を運び、子守と介護を行う、ロボットアシスタントを手にするようになるかもしれない。ロボットは携帯電話のように便利になる」という構想を明かした。
(人民網日本語版)
関連記事:
世界貿易ルールをの変化させる「インターネットのエネルギー」を喚起
評論:1年6000億ドル以上の貢献から語る——中国が世界経済にプラスエネルギーを注ぎ込む