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韓国コンテンツの導入本格化 中国は「消費者」から「生産者」へ=韓国メディア
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-04-19 13:38:15 | チャイナネット | 編集: 吴寒冰

 

韓国ドラマ「太陽の末裔」のスチール写真

中国人はなぜ韓国のコンテンツを好むのだろうか?多くの人が韓流の質的優位性に言及するが、それは1つの側面に過ぎない。どんな製品でもヒットするには、製品自体の品質が高いだけでなく、市場の需要に合致していることが何よりも大切だ。経済の急成長に伴い、中国人の教養娯楽製品への需要も大きく拡大したが、中国のコンテンツ産業は量的にも質的にも大衆の需要に応えられないでいる。

中国のコンテンツ市場は人材やアイデアなどへの需要が極めて大きいが、「スター」の数と国の規模が大きくかい離している。5000万人から10名のスターが生まれたからといって、人口13億5000万の国が270名のスターを輩出することにはならない。斬新なアイデアが一夜のうちに突然湧いてくるはずもなく、中国コンテンツ市場は慢性的な供給不足に直面している。韓国の「中央日報」が報じた。

 このような状況を踏まえると、韓国のコンテンツは中国が長く待ち望んでいたものだと言える。多くの顧客を抱える中国の教養娯楽製品市場にとって、「韓国製」は安価で質の高い優れた製品だ。両者の利害の一致を背景に、韓国のコンテンツは中国市場に流れ込んでおり、そして中国は巨大な消費者から巨大な生産者に変貌しつつある。

 中国の役割の変化は、大きく3つの段階に分けられる。単純に美味しい料理(コンテンツ)を買う第1段階から、料理長や原材料とレシピ(番組の著作権)を買う第2段階へ、現在はレストラン(企業)全体を買収して独自に新たな料理を作る第3段階に発展した。

 最近は合法的に番組フォーマット権を購入するテレビ局が増えたが、韓国にとっては良いことばかりではない。韓国にとっては先ず、番組フォーマット権の売却以外で得られる追加収益は微々たるものだ。第2に、中国のテレビ局では海外の番組フォーマット権購入に年間の上限枠が設定されているため、フォーマット権輸出という方式は長く続けられない。第3に、中国の視聴者が韓国の番組に飽きたり、反感を持ったりすることにも注意を払わなければならない。SNSにはすでに「私たちはいつまで韓国の芸能番組を見なければならないのか」といった愚痴も囁かれている。

 最近では、中国側が韓国企業を買収する例も見られる。2014年10月に華策影視公司は韓国第3の映画配給会社であるNEWの持ち分15%を買収して第2位株主となった。また、韓国の玩具キャラクター大手「Young Toys」と「Red Rover」も昨年、中国企業に買収された。韓国メディアが使ういわゆる「中国資本の空襲」という表現も誇張とは言えない。

 韓国のコンテンツ業界が中国に向かうことを「流出」と言うべきか「進出」と言うべきか、議論は終わっていない。しかし非常に明らかな点が1つある。中国は「コンテンツ産業強国」の目標実現に向け、海外の教養娯楽製品に関する規制を強化するとともに、中国が必要とする先進的な人材と企業の誘致に積極的に取り組んでいくということだ。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

韓国コンテンツの導入本格化 中国は「消費者」から「生産者」へ=韓国メディア

新華網日本語 2016-04-19 13:38:15

 

韓国ドラマ「太陽の末裔」のスチール写真

中国人はなぜ韓国のコンテンツを好むのだろうか?多くの人が韓流の質的優位性に言及するが、それは1つの側面に過ぎない。どんな製品でもヒットするには、製品自体の品質が高いだけでなく、市場の需要に合致していることが何よりも大切だ。経済の急成長に伴い、中国人の教養娯楽製品への需要も大きく拡大したが、中国のコンテンツ産業は量的にも質的にも大衆の需要に応えられないでいる。

中国のコンテンツ市場は人材やアイデアなどへの需要が極めて大きいが、「スター」の数と国の規模が大きくかい離している。5000万人から10名のスターが生まれたからといって、人口13億5000万の国が270名のスターを輩出することにはならない。斬新なアイデアが一夜のうちに突然湧いてくるはずもなく、中国コンテンツ市場は慢性的な供給不足に直面している。韓国の「中央日報」が報じた。

 このような状況を踏まえると、韓国のコンテンツは中国が長く待ち望んでいたものだと言える。多くの顧客を抱える中国の教養娯楽製品市場にとって、「韓国製」は安価で質の高い優れた製品だ。両者の利害の一致を背景に、韓国のコンテンツは中国市場に流れ込んでおり、そして中国は巨大な消費者から巨大な生産者に変貌しつつある。

 中国の役割の変化は、大きく3つの段階に分けられる。単純に美味しい料理(コンテンツ)を買う第1段階から、料理長や原材料とレシピ(番組の著作権)を買う第2段階へ、現在はレストラン(企業)全体を買収して独自に新たな料理を作る第3段階に発展した。

 最近は合法的に番組フォーマット権を購入するテレビ局が増えたが、韓国にとっては良いことばかりではない。韓国にとっては先ず、番組フォーマット権の売却以外で得られる追加収益は微々たるものだ。第2に、中国のテレビ局では海外の番組フォーマット権購入に年間の上限枠が設定されているため、フォーマット権輸出という方式は長く続けられない。第3に、中国の視聴者が韓国の番組に飽きたり、反感を持ったりすることにも注意を払わなければならない。SNSにはすでに「私たちはいつまで韓国の芸能番組を見なければならないのか」といった愚痴も囁かれている。

 最近では、中国側が韓国企業を買収する例も見られる。2014年10月に華策影視公司は韓国第3の映画配給会社であるNEWの持ち分15%を買収して第2位株主となった。また、韓国の玩具キャラクター大手「Young Toys」と「Red Rover」も昨年、中国企業に買収された。韓国メディアが使ういわゆる「中国資本の空襲」という表現も誇張とは言えない。

 韓国のコンテンツ業界が中国に向かうことを「流出」と言うべきか「進出」と言うべきか、議論は終わっていない。しかし非常に明らかな点が1つある。中国は「コンテンツ産業強国」の目標実現に向け、海外の教養娯楽製品に関する規制を強化するとともに、中国が必要とする先進的な人材と企業の誘致に積極的に取り組んでいくということだ。

 

(チャイナネット)

 

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