新華網ワシントン4月18日(記者/江宇娟)中国人民銀行の易綱副総裁は14日ワシントンで、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)からみて、人民元が安定を維持し、中国経済が今年の成長目標6.5%~7%を実現することに対し、自信に満ちていると語った。
易副総裁は当日米国のシンクタンク、ブルッキングス研究所が開催したシンポジウムで、次のように述べた。中国は市場のニーズを基礎として、通貨バスケットを参考に調節を行い、管理フロート 制(実質的な変動相場制)を実行している。市場の需給が人民元レートを決める首要な要素であるが、特に当面の世界経済のニーズが低迷する環境の下では、市場の過度な変動は中国経済に不利であり、世界経済にも不利だろう。
中国のファンダメンタルズに対し易副総裁は、今年第1四半期の輸送、発電、インフレ率などの経済指標から見ると、中国経済は安定した成長を維持しており、今年の成長目標6.5%~7%を実現する自信があると表明している。易副総裁は、中国経済の現在の成長率は依然として過去の平均的レベル内にあり、中国は安定的なマクロ経済政策をとっているので、リスクに対して過度に反応する必要はないと述べた。
易副総裁は、次のように述べた。現在中国の貯蓄率が比較的高いことは、投資のGDPに占める割合が依然として比較的高いことにつながっていると言える。これは中国が目下、経済のモデル転換のプロセスにおいて解決すべき難題だ。
(新華社より)
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