新華網北京2月29日(記者/謝鵬 曹篠凡)6485億ドル――経済の成長率が6.9%まで下がり、「新たな平凡(new mediocre)」の世界経済に落ち込んではいるが、中国経済の2015年の増分はその年の平均レートで換算すると、依然としてこれだけの規模に達しており、これはサウジアラビア1つ分に相当するか、或いはギリシャ3つ分の経済総量に近いという。
前進のおぼつかない世界経済にとって、中国のもたらした莫大な経済的増分は、それが世界に貢献した最も有力な証明だと言える。ノーベル経済学賞の受賞者である米国の経済学者ジョセフ・スティグリッツ(Joseph E. Stiglitz)氏は今年のダボス会議期間中に、過去15年間、特に過去7年において、中国は一貫して世界経済のエンジンであるとの見方を示している。
中国が世界にもたらした莫大な経済的富の背後には、深い意味や新しい意味も含まれている。その理由としてまず、高い基数における高い増分や急速な成長を代表していること。中国は米国を除いて、経済総量が10兆ドルを上回る世界で唯一の経済体だ。
その次に、中国経済の成長率が世界をリードする優位性を継続することができたこと。中国経済は過去30年にわたり年平均約10%の高度成長期を経てから「新常態(ニューノーマル)」に入り、2012年以降は8%以下まで下がり、去年は6.9%まで下がっている。それにもかかわらず、この成長率は依然として世界をリードするレベルにあり、世界の主要経済体で依然トップにあり、世界経済成長に対する貢献度が25%のハイレベルに達した。
更に重要なのは、中国経済にはまた持続可能で、よりバランスのとれた成長に向けて転化していく「質的変化」という大きな流れが現れ、世界に一つまた一つとボーナスをもたらしていることだ。中国の消費の台頭は、このような質的変化について最もよく説明していると言えるだろう。2015年の経済成長に対する消費の貢献度は66 %を超え、すでに投資に代わって中国経済を牽引する最も強力な原動力となっている。
中国の需要が生み出す牽引効果以外にも、より良い「メード・イン・チャイナ」、より多くの「中国資本」そしてより優れた「中国方案」といった中国が貢献するさまざまなボーナスもある。「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」からアジアインフラ投資銀行(AIIB)まで、多くの国々が現在、中国と世界の互恵・ウィンウィン、共同発展による理念と実践の恩恵を受けつつあるのだ。
(新華社より)
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