高速鉄道、原発、スマートフォン、屠ヨウヨウ氏のノーベル賞受賞……。2015年、輝ける中国を示すキーワードが海外メディアやネットユーザーの間で広まった。海外における中国人イメージはますます向上している。
中国メディアは先ごろ、2015年の海外における中国人イメージをビッグデータで分析。その結果を発表した。データによると、海外メディアとネットユーザーは、Eコマースや月面探査、ネット金融、遺伝子工学、クローン技術など、中国の科学的イノベーション能力に対して評価する傾向があった。
この分析レポートは、海外のニュースサイトとSNSサイトで掲載された36.5万以上の中国高速鉄道関連の情報をチェックしており、そのうち20万の情報に対して「好き」、「いいね!」といった反応がみられた。また「クローン技術」をキーワードとしたとき約1.5万の情報が捕捉され、その6割近くで中国がこの分野で賞賛に値するとの反応だった。
イギリスの著名メディアが先ごろ発表した記事が、中国の科学技術分野での革新の見通しを立てている。科学技術関連の企業が中国で勃興しており、今後20年で中国は世界の研究開発費が最も多い国家になり、また世界で最良の仕事は中国で多く出現するとの見方を示す。
海外メディアの多くは、効率的かつ合理的な貸付要求から、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が発展途上国で広く支持されているとの認識を示している。海外のネットユーザーの中には、中国の「一帯一路」計画が世界を席巻すると考えており、大国としての外交力を示すだけでなく、中国のソフトパワーを示すものとなっている。
また2015年は、中国の海外派遣と人材交流も、世界の中国人イメージ向上に一役買った。特に中国のPKO部隊やアフリカ医療援助、自国民引き上げ活動が海外で注目された。たとえば、2.7万に上るPKO部隊関連の情報のうち、中国のPKO活動に対する称賛が74%を占めた。イエメンでの自国民引き上げ活動に関する1.9万件の情報のうち、1.4万件が積極的な評価を示している。
アメリカの主流メディアが報道した記事では、危険地域から居留民を撤退させる能力を北京はますます持つようになっていると評価する。同記事はウェイボー(中国のツイッター)に掲載された評論を引用しながら、「祖国の強大さは、他国のビザ免除だけにとどまらず、危険な時に自国民を自国に戻すことにも表れている」と述べている。
また中国的要素や伝統文化の広がりについても、海外メディアやネットユーザーは歓迎する傾向にある。中国の料理やパンダ、儒教、カンフーなどの報道が比較的多かった。中国料理をキーワードとした情報で35.4万件が捕捉され、うち54%あまりが高評価だった。
(チャイナネット)
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