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新華網東京2月22日(記者/藍建中)日本の北海道大学はこのほど、アリの群れの中に、一部の労働しない個体が常に存在するが、これらの「怠け者」は群れの長期的な発展にとって、かえって有益だという研究報告書を発表した。これは労働するアリが疲労を感じて休息するためで、「怠け者」は彼らの労働の代価になる。
アリ、ハチなどの社会性昆虫の群れの中には、常に20%から30%の労働に参加しない個体がいる。北海道大学大学院の長谷川英祐助教授が指導する研究チームは、2つのアリの群れに対し、コンピュータ・シュミレーションによる比較を行った。2つのアリの群れの一つに労働しないアリが存在し、もう一つの群れはすべてのアリが労働している。
研究員は疲労がない状況では、2つのアリの群れの存続に違いはないが、疲労した場合は、一部のアリが労働しない群れはかえって長期的に存続することを発見した。これは、もともと労働していたアリが休息するときに、もともと労働していないアリが労働し始めるためで、そうすることでアリの群れ全体が充足した労働力を確保できることを発見した。
長谷川英祐助教授は次のように指摘した。社会性昆虫だけでなく、人類を含めて、短期的な効率を過度に追求すると、かえって組織に重大な損失が生じるときがある。このため、組織を運営する際には、長期的な存続という観点に基づき、問題を考慮することが非常に重要になる。
(新華社より)
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