(写真はネットより)
新華網ロンドン2月18日(記者/張家偉)研究者は最新のイギリスの学術雑誌『ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)』で、彼らが新たに開発した3D生物プリントシステムを利用してプリントアウトした人工耳や骨、筋肉組織は、動物の体に移植した後にもいずれも活性を維持することができる。この技術が今後発展し、成熟してからは、人工臓器移植の難題を解決できる可能性があるとの報告書を発表した。
米・ウェイクフォレスト大学(Wake Forest University)再生医学学院の研究チームは既存の3D生物プリント技術を改善し、「組織と臓器の集成プリンティングシステム(Integrated Tissue and Organ Printing System、ITOP)」を開発した。この新たに開発された3D生物プリンティングシステムは、ヒトあるいは動物の生細胞(living cells)を含んだ水性ゲル(water-based gel)と生分解性のポリマーを結合してできたものをプリント材料とすることができ、)、人工臓器の安定的な構造形成に役立つという。
研究者は、彼らは実験の際ヒト細胞やウサギ、マウスといった動物の細胞を使って人工臓器・組織をプリントアウトしたことがあり、どれも素晴らしい効果を得た。目下、この技術はまだ初期の試験段階にあり、今後患者の細胞を使って外科の移植手術に完全に適合する人工臓器をプリントアウトできるように、一層改善する必要があると述べている。
(新華社より)
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