【新華社南京3月3日】中国科学院南京地質古生物研究所は、中国とドイツの古生物学者で構成された研究チームが安徽省で4億4千万年前のロッセラ科海綿動物、「中国古花骨海綿」(Palaeorossella sinensis gen.et sp.nov)の化石を発見したことを明らかにした。同科の海綿動物の化石としては、これまで発見された中で最も古く、歴史を3億年以上さかのぼるものとなった。
ロッセラ科は現生する海綿類の中で最も一般的な六放海綿網の一種で、外見は多様で、生息する水深の範囲は広く、6700メートル以上まで達する。
中国の安徽省涇(けい)県の海綿動物群から発見されたこれらのロッセラ科海綿動物の化石は、球形や楕円形をしており、分厚い壁に覆われ、表面には水を取り込む穴がある。その特徴は既知のロッセラ科の海綿動物とは異なっており、研究チームは「中国古花骨海綿」と命名した。
研究成果はドイツの古生物学誌「Paläontologische Zeitschrift(PalZ)」最新号に掲載された。
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