【新華社南京2月26日】中国科学院蘇州生物医学工程技術研究所は24日、同所の研究者が復旦大学付属金山医院など8病院と協力し、卵巣がんの非侵襲的診断法を新たに開発したことを明らかにした。この方法を用いると、患者のMRI(核磁気共鳴画像装置)画像を使うだけで卵巣がんの分類を正確に判断でき、治療の正確性と有効性が高まる。研究成果はこのほど、放射線医学誌「Journal of Magnetic Resonance Imaging」に掲載された。
研究チームは今回、華東、華南、華北地域の三級甲等医院(最高クラスの病院)8カ所と協力し、卵巣がん患者の画像診断に人工知能(AI)技術を応用した。研究スタッフは大きく分けて2種類の卵巣がん患者501人のMRI画像を収集し、機械学習法を通じて特徴をスクリーニングしてモデルを構築。最終的に新しい卵巣がんの非侵襲的診断法を構築した。この方法で得られた機械診断の結果を医師歴2~13年の画像診断医6人の診断と照合した結果、医師の平均診断精度が79・5%だったのに対し、機械は91・7%に達し、新しい方法による診断の精度が人による診断を大きく上回った。
研究チームのリーダーで、中国科学院蘇州生物医学工程技術研究所の高欣(こう・きん)研究員は「AIと画像診断の融合が、医師による従来の読影診断の考え方を変えた。この新しい方法は臨床現場で医師を助け、卵巣がん診断の正確性を高めるだけでなく、診断に対しどのような要素が最も価値があるかを示し、医師による画像検査の効率性向上を後押しする」と語った。
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