【新華社南京3月5日】中国科学院紫金山天文台は3日、同台の地球近傍天体(NEO)望遠鏡がこのほど新たな地球近傍小惑星「2020 DM4」を発見したと明らかにした。軌道計算によると、小惑星が今年の5月初めに地球に最接近するとみられる。
江蘇省盱眙(くい)県の望遠鏡が同小惑星の姿を捉えたのは2月26日夜。研究スタッフは関連情報を直ちに国際天文学連合(IAU)小惑星センターへ報告した。国内外12カ所の天体観測施設が相次ぎ観測に加わり、4日間の追跡を通じ共同でデータを検証し、軌道を確認した。同センターは29日、「2020 DM4」の仮符号が与えられた小惑星の発見を公表した。
試算によると、同小惑星の軌道長半径は太陽から地球までの距離の1・88倍で、離心率は0・45、公転周期は2・55年となる。
紫金山天文台の地球近傍天体望遠鏡チームの趙海斌(ちょう・かいひん)首席研究員は、小惑星が5月初めに地球から735万キロ離れた地点で地球軌道と交差すると見込みだと説明。研究チームは今後も観測を継続するとともに、より正確な軌道データを求めるため、絶えず観測状況を更新していくと語った。(記者/王珏玢)
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