花の向こうにたたずむチベット自治区ラサのポタラ宮。(2019年4月8日撮影、ラサ=新華社記者/覚果)
【新華社ラサ3月5日】中国チベット自治区ラサに建つ史跡、ポタラ宮が1日、1300年の歴史で初となるライブ配信を行った。
7世紀に建設され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたポタラ宮は、中国の代表的古代建築の一つであり、10万以上の文化財が収蔵されているが、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を防ぐため、1月27日より閉鎖されている。
宮殿の管理責任者によると、オンラインで配信されたこのツアーは、中国のECプラットフォーム大手「淘宝(タオバオ)」で午後2時ごろに始まったとしている。同宮の建つ山のふもとから、管理当局のガイドが宮殿の歴史をリアルタイムで紹介した。
1時間というセッションの中で、ガイドはよく知られるルートに視聴者をいざない、同宮の建築における熟練の技巧や保護されている文化遺跡について説明した。
ツアーでは、デジタル化された古典的文化財や黄金の宮殿屋根といった珍しいショットも紹介。
今回のライブ配信の閲覧数は約92万ビューを記録したとされ、一年で同宮を訪れる観光客の半数以上と見られている。
管理当局によれば、ポタラ宮は将来的にも、文化財の展示といった新たなライブ配信を行う計画だという。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。