【新華社北京8月19日】中国国家統計局がこのほど発表した7月の消費データについて、商務部市場運営司の担当者は、7月の消費市場は安定した発展傾向が続き、実物商品のオンライン小売が急成長傾向を維持するなど、五つの大きな特徴が現われていると指摘。経済全体が安定しながら上向いているのに伴い、消費市場のさらなる拡大とグレードアップ傾向に変化はないとの見解を示した。
国家統計局のデータによると、7月の全国の社会消費財小売総額は前年同期比8・8%増の3兆734億元(1元=約16円)に達した。伸び率は6月と比べて0・2ポイント下落し、1~7月の累計では9・3%増となった。商務部がモニタリングを行った重点企業5千社の7月の販売額は前年同期比4・6%増となった。
商務部市場運営司の担当者は、7月の消費市場が穏やかな発展傾向を示し、五つの大きな特徴が現われたと指摘。その一つ目として、実物商品のオンライン小売が急速な成長を保っていることを挙げた。国家統計局のデータによると、1~7月まで全国の実物商品のオンライン売上高は前年同期比29・1%増となり、昨年の同時期より0・2ポイント上昇した。7月に商務部が重点的にモニタリングしたオンライン小売企業の売上高は前年同期比22・8%増となり、その伸び率は百貨店より20・9ポイント、ショッピングセンターより18・5ポイント、スーパーより18・1ポイント、それぞれ高かった。
二つ目として、石油・石油製品や日用品、通信機器などの売り上げが急速に成長している点を指摘した。7月の石油・石油製品売上高は前年同期比18・4%増となり、昨年の同時期より12・8ポイント上昇した。売上高では日用品が前年同期比11・3%増、通信機器が同9・6%増、アパレルが同8・7%増、宝石貴金属が同8・2%増となり、昨年の同時期との伸び率の比較では、日用品が4・2ポイント、通信機器が1・7ポイント、アパレルが2・3ポイント、宝石貴金属が5・6ポイント、それぞれ上昇した。
7月の消費市場ではこの他、自動車関連売上高の下げ幅縮小と住宅関連の加速の鈍化、夏季休暇期間のサービス消費熱の上昇、消費価格の緩やかな上昇などの特徴が現われた。
担当者は、国民経済全体が安定しながら上向いているのに伴い、構造が引き続き最適化され、品質や効果も着実に向上していると指摘。消費市場のさらなる拡大とグレードアップ傾向に変化はなく、今後も引き続き安定した発展が続くとの見解を示した。
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