【新華社杭州8月20日】中国浙江省杭州市の包玉剛スイミングプールでは、白髪の74歳の男性が20人余りの中高齢者を前に、深さ1メートルのプールで体をピンと伸ばすヨガの動作を次々と教えている。男性はヨガのインストラクターの楽明潮さんで、3年前に高級ヨガ講師の資格を取得した。
ヨガ講師 楽明潮さん 水中ヨガは通常のヨガと違って、主な効果は疲労回復です。水中では水圧があるので、腹式呼吸と組み合わせ水圧がかかることによって、内臓、皮膚全てに疲労回復の効果があります。
【解説】楽さんは63歳の「高齢」になってヨガを習い始めた。当時「食べて飲んで遊んで」の旅行業界を定年退職し、大きなビール腹で、健康診断では毎年、脂肪肝や高脂血症を指摘されていた。健康な体を得るために積極的に運動を始め、ジョギング、健康器具、ダンスを試した後、ヨガに興味を持った。始めは座禅を組んで5分で腰や足が痛くなったが、徐々にヨガの面白みが分かったという。
ヨガ講師 楽明潮さん 毎日練習が必要です。半年、1年続けて、3年も経つと感覚が全く違います。体の調子も良いし、肩関節周囲炎、高脂血症、脂肪肝も全て治って、自分でもすごく調子が良いので、頑張って続けています。
【解説】楽さんは2015年に無料のヨガ教室を開講し、一つだけだったクラスは10に、生徒は最初の15人から200人余りに増えた。ますます多くの中高齢者が集まり、おばあさんもおじいさんもいる。生徒の大部分は定年退職を迎えた人で、最高齢の生徒は84歳だ。
友人の提案で今年の夏に水中ヨガのクラスを設け、多くの生徒に好評を博している。座禅が組めなかったり、腰が曲がらない生徒もいるが、皆非常に楽しそうだ。生徒によると、ヨガは自分の力に応じてたゆまずに続けることが重要だという。
ヨガ講師 楽明潮さん 1コマの授業で、自身が心地よさを保てればそれで良い。難度を上げることも、人と比べることも必要ないです。毎回少し進歩があればそれで良い。難しいことは求めません。その方が皆も楽しめます。
【解説】生徒によると、ヨガを始めてから、麻雀をする時間も減って、健康になっただけでなく、日一日と気持ちも穏やかになっているという。ヨガはますます多くの中高齢者の人気を得ており、広場でのダンスや太極拳などに加えて、身近な新しいスポーツとなった。(記者/朱涵、李濤、熊予知)
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