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「一帯一路」構想から5年 国際通路建設のビジョンを現実化
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-18 14:10:59 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社北京8月18日】中国と欧州を結ぶ定期貨物列車「中欧班列」の運行本数は9千本を超え、中国・ラオス鉄道、中国・タイ鉄道、ハンガリー・セルビア鉄道の工事は着々と進み、スリランカのハンバントタ港は二期工事が完成した――。「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想の提出から5年で、沿線諸国の施設をつなげる一本一本の通路は理念から行動へと移され、ビジョンは現実になりつつある。上海証券報が伝えた。

  西部機場集団有限公司の馮雷チーフエコノミストによると、2012年から現在までに、陝西省の西安咸陽空港の就航都市は77都市から198都市、航路は163本から337本に増えた。国際線旅客数は30万人から260万人に増え、年平均成長率は37%に達した。

  「一帯一路」の重要なハブ都市とされる西安はすでに、5大陸をカバーし、中東欧へとつながる国際線ネットワークを形成している。これは中国の空中シルクロード発展の一例にすぎない。

  中国民用航空局発展計画司の張清副巡視員が最近の定例会見で明らかにしたところによると、中国はここ5年で、「一帯一路」沿線の62カ国と二カ国政府間の空輸協定を締結し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と初の地域的航空輸送協定を締結した。今年の夏季・秋季は、中国の航空会社29社が中国と「一帯一路」沿線81都市をつなぐ週2849本の定期往復便を運航している。

  中国人民大学国際事務研究所の王義桅所長は「『一帯一路』構想の提出から5年の最大の注目点は、構想を着実な行動に変えたことだ」と評価する。

  「行動」というのは、多くの重要プロジェクトの相次ぐ実施だ。鉄道では、ケニアのモンバサ港とナイロビを結ぶ鉄道、エチオピアの首都アディスアベバとジブチを結ぶ鉄道などが完成し、中国・ラオス間や中国・タイ間にも国境をまたいだ鉄道が起工した。道路では、中国・パキスタン経済回廊の2大道路、黒竜江省黒河から黒竜江をわたってロシアへとつながる道路橋プロジェクトなど、重要インフラの起工を促した。海運では、ギリシャのピレウス港、スリランカのハンバントタ港、パキスタンのグワーダル港など、34カ国の42港湾の建設・運営に参加している。

  「行動」はさらに、往来のますます高まる貨物輸送ルートの建設加速化に表れている。中国国家発展改革委員会のデータによると、中欧班列の運行本数はすでに累計9千本を超え、8月に1万本を突破する見込みだ。欧州の到着都市は14カ国・42都市。

  ドイツのハンブルクは中欧班列の重要な終着都市の一つ。鄭州(河南省)やハルビン(黒竜江省)、合肥(安徽省)からそれぞれハンブルクに向かう列車はここ数年、中独間の経済貿易交流を大きく促進している。

  ハンブルク経済振興公社のシュテファン・マッツ代表はこのほど、「一帯一路」は中独間の経済貿易や文化教育、科学技術などの交流に重要な輸送ルートを提供しており、ハンブルクは、中国の盛んな発展と「一帯一路」という受け皿を生かし、新たな生命力を発揮しつつあると語った。

  中国税関総署発表のデータも、中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易の繁栄を裏付けている。中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易総額は今年1~7月、前年同期比11・3%増の4兆5700億元に達した。中国はすでに沿線諸国と80以上の海外経済貿易協力区を立ち上げており、地元に24万4千人の雇用を創出している。

  注目すべきなのは、中国の呼びかけと推進によって、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード基金など一連の多国間金融体制がいずれも実質的な進展を遂げ、「一帯一路」建設に資金面での支援を提供しているということだ。

  国家発展改革委が発表したように、「一帯一路」構想は提出から5年で、大きな成果を上げ、中国の経済社会の発展と対外開放を力強く促し、中国の国際影響力と魅力を増した。

 

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「一帯一路」構想から5年 国際通路建設のビジョンを現実化

新華網日本語 2018-08-18 14:10:59

  【新華社北京8月18日】中国と欧州を結ぶ定期貨物列車「中欧班列」の運行本数は9千本を超え、中国・ラオス鉄道、中国・タイ鉄道、ハンガリー・セルビア鉄道の工事は着々と進み、スリランカのハンバントタ港は二期工事が完成した――。「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想の提出から5年で、沿線諸国の施設をつなげる一本一本の通路は理念から行動へと移され、ビジョンは現実になりつつある。上海証券報が伝えた。

  西部機場集団有限公司の馮雷チーフエコノミストによると、2012年から現在までに、陝西省の西安咸陽空港の就航都市は77都市から198都市、航路は163本から337本に増えた。国際線旅客数は30万人から260万人に増え、年平均成長率は37%に達した。

  「一帯一路」の重要なハブ都市とされる西安はすでに、5大陸をカバーし、中東欧へとつながる国際線ネットワークを形成している。これは中国の空中シルクロード発展の一例にすぎない。

  中国民用航空局発展計画司の張清副巡視員が最近の定例会見で明らかにしたところによると、中国はここ5年で、「一帯一路」沿線の62カ国と二カ国政府間の空輸協定を締結し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と初の地域的航空輸送協定を締結した。今年の夏季・秋季は、中国の航空会社29社が中国と「一帯一路」沿線81都市をつなぐ週2849本の定期往復便を運航している。

  中国人民大学国際事務研究所の王義桅所長は「『一帯一路』構想の提出から5年の最大の注目点は、構想を着実な行動に変えたことだ」と評価する。

  「行動」というのは、多くの重要プロジェクトの相次ぐ実施だ。鉄道では、ケニアのモンバサ港とナイロビを結ぶ鉄道、エチオピアの首都アディスアベバとジブチを結ぶ鉄道などが完成し、中国・ラオス間や中国・タイ間にも国境をまたいだ鉄道が起工した。道路では、中国・パキスタン経済回廊の2大道路、黒竜江省黒河から黒竜江をわたってロシアへとつながる道路橋プロジェクトなど、重要インフラの起工を促した。海運では、ギリシャのピレウス港、スリランカのハンバントタ港、パキスタンのグワーダル港など、34カ国の42港湾の建設・運営に参加している。

  「行動」はさらに、往来のますます高まる貨物輸送ルートの建設加速化に表れている。中国国家発展改革委員会のデータによると、中欧班列の運行本数はすでに累計9千本を超え、8月に1万本を突破する見込みだ。欧州の到着都市は14カ国・42都市。

  ドイツのハンブルクは中欧班列の重要な終着都市の一つ。鄭州(河南省)やハルビン(黒竜江省)、合肥(安徽省)からそれぞれハンブルクに向かう列車はここ数年、中独間の経済貿易交流を大きく促進している。

  ハンブルク経済振興公社のシュテファン・マッツ代表はこのほど、「一帯一路」は中独間の経済貿易や文化教育、科学技術などの交流に重要な輸送ルートを提供しており、ハンブルクは、中国の盛んな発展と「一帯一路」という受け皿を生かし、新たな生命力を発揮しつつあると語った。

  中国税関総署発表のデータも、中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易の繁栄を裏付けている。中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易総額は今年1~7月、前年同期比11・3%増の4兆5700億元に達した。中国はすでに沿線諸国と80以上の海外経済貿易協力区を立ち上げており、地元に24万4千人の雇用を創出している。

  注目すべきなのは、中国の呼びかけと推進によって、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード基金など一連の多国間金融体制がいずれも実質的な進展を遂げ、「一帯一路」建設に資金面での支援を提供しているということだ。

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