【新華社合肥8月17日】中国東部の安徽省阜陽市にある王東営さんの会社で生産される、柳の枝を編んで作った工芸品は、欧州の消費者に非常に人気がある。総額14万ドル(1ドル=約111円)余りの同社の製品を載せた貨物列車が7月、ドイツに到着した。阜陽市は、安徽省の省都である合肥市以外で初めて「中欧班列」(中国とヨーロッパを結ぶ国際定期貨物列車)が発着する地級市(地区クラスの市)となった。
合肥国際内陸港発展有限公司の陳鋒副総経理は「中欧班列は2014年当初のアジア方面から、2015年にはドイツのハンブルグまで延伸し、『片道列車』が『往復列車』となり、便数は1カ月1本から現在の週2、3本に増加した。中国の中部に位置する安徽省にとって、中欧班列は加速度を上げている」と語った。
データによると、今年7月末時点で、中欧班列のアジア方面へは計94路線4342本が運行され、中欧(合肥―ハンブルグ)班列の累計運行本数は137路線6527本に達している。
上海鉄路局合肥貨物輸送センター、マーケティング課の馮慶慶課長は「中欧班列の変化は、単純な路線数の増加だけでなく、輸送貨物の種類も増加を続けている。以前は主に、服飾や工芸品などの軽工業製品だったが、現在積載する貨物の多くは安徽省で製造されたセンサーやロボットといったハイテク製品となっている」と述べ、安徽省の江淮汽車、安凱客車、陽光電源などの企業が相次いで、従来の海運輸出から中欧班列へと方針を転換していると明らかにした。
合肥中欧班列の安定した運行は、沿線各国との密接な経済貿易、文化交流における協力関係を築き、現在の鉄道通関地の国際化をけん引してきた。計画では合肥中欧班列の運行本数は2019年までに200路線以上、2020年までに300路線以上に達する見込み。
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