【新華社成都8月1日】米国シアトルで7月22日~26日に開催されたマイクロソフト社が主催するグローバル学生ITコンテスト「Imagine Cup 2018」の決勝で、中国四川大学の学生3名が開発した「ブラックテクノロジー(驚くべき先端技術)」が高い評価を受け、世界トップ15の好成績を収めた。開発者は、このスマートミニカーは注意欠陥・多動性障害(ADHD)の児童の治療に役立つだろうと述べた。
開発者の胡紫萍さんは、このスマートミニカーはミニカーとヘッドギアで構成されている。ヘッドギアにより電磁波の送受信を行い、ADHD児童の大脳皮質とコンタクトをとることができ、着用者の集中レベルを数値で算出することもできる。ミニカーの本体には、センサーチップや送受信用ブルートゥース、赤外線障壁回避デバイスや音声コントロールシステムなどの装置が搭載されており、ブルートゥースでヘッドギアのブレイン・マシン・インターフェース(BMI)から送られる集中レベルの数値信号を受信できる。
また、ADHD児童の集中レベルは一般的に最高40前後で、正常な人が集中した場合は80~100となっている。長時間ゲームにより集中力の訓練をすれば、ADHD児童の集中時間を延ばすと同時に集中レベルを高めることができ、多動性障害の症状を緩和するのに役立つとしている。
同大会は、2003年に創設され、現在世界で参加人数が最も多く、影響力が最も大きな学生ITコンテストとなっている。今年の決勝には世界33の国や地域から49チームが参加し、激しい戦いを繰り広げた。(記者/康錦謙)
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