26日、広西チワン族自治区環江マオナン族自治県思恩鎮の自宅で、花竹帽の作品を並べる譚素娟さん(右)と娘の覃敏さん。
【新華社環江7月28日】中国の少数民族、マオナン族の花竹帽は、笠に似ている外形と美しい模様を持つ伝統的な手工芸品で、マオナン族文化のシンボルの一つであり、若い男女がお互いに愛を確かめ合う贈り物だとされている。現地の人々はこれを帽子の底に編みこまれた花模様を意味する「頂卡花(ディンカーファ)と呼んでいる。花竹帽を編む技術は複雑で、経験豊かな職人が口頭で教え、手本を示すことによって伝承されてきた。材料には現地特産の金竹と墨竹が使われている。しかし、今では広西チワン族自治区環江マオナン族自治県で花竹帽を編める人はしだいに減っている。この技術を20年以上にわたって守ってきた譚素娟さんは、すでに国家級無形文化遺産の代表的な事業(マオナン族の花竹帽を編む技術)の代表的な伝承者となっており、譚さんはこの技術を娘の覃敏さんに伝え、それが後世の人々に代々受け継がれていくことを願っている。(新華社記者/陸波岸)