【新華社蘭州7月27日】送電容量不足などによる稼働制限で風力発電や太陽光発電のロスが大きいとされてきた甘粛省では上半期、新エネルギーの活用状況が好転し、風力と太陽光の発電量が拡大すると同時に、利用されなかった新エネルギーの比率(電力廃棄率)も10ポイント以上低下した。
国家電網甘粛省電力公司のデータによると、今年上半期、甘粛省の新エネルギー発電量は前年同期比33・56%増の161億8300万キロワット時だった。うち、風力発電量は32・97%増の116億8300万キロワット時、太陽光発電は35・13%増の45億キロワット時。
利用されなかった新エネルギーも減少傾向にある。上半期、利用されなかった風力発電量は39・09%減の30億1400万キロワット時、比率で15・52ポイント減の20・51%、利用されなかった太陽光発電量は39・58%減の5億8600万キロワット時、比率で11・04ポイント減の11・52%となった。
甘粛省は、中国でも新エネルギーが豊富な省であり、新エネルギーは発電設備容量2056万キロワットで全省一の電源になっている。省内での利用には限りがあり、他地域への送電が主な利用ルートになる。国家電網甘粛省電力公司は全国での利用に積極的に取り組み、青海省やチベット自治区、さらには華中地方や華東地方への送電を相次いで実施し、最近では南方電網と提携で合意した。統計によると、今年上半期、甘粛省の他地域への送電量は50・6%増の138億8800万キロワット時だった。うち、新エネルギー発電は71億6千万キロワット時にのぼり、風力発電や太陽光発電の利用率が低いという問題を有効に解決した。
甘粛省はまた、国家電網公司の全国電力現物取引プラットフォームを生かし、積極的に新エネルギー現物取引を展開し、227カ所の新エネルギー発電所すべてが現物取引系統に接続。2017年の新エネルギー現物取引は32億7千万キロワット時で全国取引量の46・1%を占めた。
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