【新華社北京7月24日】中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は20日、銀行業の市場での混乱状況を整理するために同委員会が今年以降に実施した厳格な監督管理と責任追及により、上半期に処分された金融機関の数は798社、罰金額は14億3千万元(1元=約16円)、銀行業での就業および上級管理職への就任が一時的または永久に停止された人の数は175人に達したことを明らかにした。
同委員会によると、銀行業の各種市場での混乱状況は上半期の整理業務により基本的に抑制され、ハイリスクな金融業務は引き続き縮小、金融市場の秩序も回復した。銀行業は現在、落ち着く運営により良好な状態を維持しているという。
5月末時点の統計では、銀行業の信用貸付業務は12%以上の伸び率を維持したが、総資産規模の増加は(前年同期比)20兆元余り縮小した。銀行間取引資産と非債券投資はそれぞれ前年同月比2・6%減、7・0%減となり、金融機関同士の資産運用は前年の3兆4千億元の減少から、今年はさらに1兆2千億元縮小され、すでに累計3分の2以上を削減した。
金融による実体経済へのサービス品質・効果は引き続き高まっている。5月末、生産能力が過剰な産業への中長期貸付残高は前年同月比で2・1%減少した。製造業への貸付残高は16兆7千億元と、引き続き増加傾向を保った。小規模・零細企業向け、農業関連向け、保障性居住(都市部低中所得者への住宅供給)プロジェクト向けなど民生分野と脆弱分野への貸付残高はそれぞれ14・2%、7・6%、45・6%増加した。
同委員会は、現在の銀行業のリスクは全体として制御可能だが、一部の分野ではリスクの懸念が依然として顕著であり、体制面での制約要素が根本的に解消されておらず、伝統的な概念による束縛を解くには依然として多くの困難を伴うと指摘。外部からの衝撃による不確定性も絶えず拡大しているため、銀行業が直面する形勢は依然として厳しく複雑との認識を示した。
同委員会は、下半期には混乱した市場の整理を着実に進め、銀行業が質の高い発展を実現できるよう導くと指摘。国民経済の安定運営の中で的確に問題を解決し、システマティック・リスクの発生を防ぐためのボトムラインを守り抜く姿勢を示した。
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