【新華社北京7月24日】中国で新設された外資系企業数は96・6%増、金融以外の対外直接投資は18・7%増、物品貿易黒字は8四半期連続で縮小…上半期、国内外の情勢が非常に複雑で厳しい中で、中国は既定のテンポで改革を深化、開放を拡大し、経済の総体としての安定と、安定の中での好調という勢いを保つとともに、不安定・不確定要素が増す世界経済に協力とウィンウィンの安定剤を注入している。
▽中国経済成長の新たなチャンスを共有
「中国市場の発展とそれがわれわれにもたらすチャンスに期待している」と語るのは、ボルボ(中国)投資有限公司のクラエス・スベドベルグ総裁。中国市場は「価値がある」し、「興味深い」のだという。
スベドベルグ総裁によると、ボルボの中国市場開拓は、巨大なリターンを得ており、「価値がある」ものと言える。また中国経済に起きている変化はボルボにとって、多くの市場潜在力を切り開く「興味深い」ものだ。ボルボにとって中国はすでに、本社を置くスウェーデン以外でグループ傘下の全事業を展開する初めての現地市場となっている。
ボルボは一例に過ぎない。多くの外資系企業にとって、中国経済とともに成長することは共通の願いだ。
中国商務部のデータによると、今年1~6月、主要投資国の米国、シンガポール、韓国、英国の対中投資は実行ベースでそれぞれ29・1%、19・7%、43・8%、82・5%伸び、東南アジア諸国連合(ASEAN)は24・4%、「一帯一路」沿線諸国は24・9%増えた。
中国国際経済交流センターの張燕生上席研究員によると、チャンスが多く、障害が少なく、効率が高く、サービスが良いところはどこでも、投資天国になる可能性がある。中国は言うまでもなくそのうちの「優良株」だ。
▽世界とより大きなウィンウィンを目指す
北京で16日に発表された第20回中国・欧州連合(EU)首脳会議の共同声明は世界の注目の的となった。中国とEUは協力とウィンウィンという実務を重視した声をともに発し、世界の景気回復に暖かい流れを呼び込んだ。
欧州だけではない。グローバル化の断固とした支持者として、また貢献者として、中国は年初来、各国・地域との発展チャンスの共有に取り組んできた。
第一に、関税引き下げ。ベビー用品から日用品まで、消費高度化製品からがん治療剤など国民の必要が急迫した商品まで、輸入品関税の相次ぐ大幅な引き下げは、世界的な競争力のある企業により大きな成長余地を提供している。
第二に、市場参入規制緩和。条件を備えた外国投資家の中国での保険代理などの事業展開を許した。外資系保険仲立人の経営範囲を拡大した。自動車分野では、5年の移行期間を経て、自動車業の外資出資率規制を撤廃する方針を打ち出した。
第三に、知的財産権保護強化。再編された国家知識産権局は、国内外の企業を同等に扱い、同等に保護し、安定的で透明な、予見可能なビジネス環境の構築をはかる。
「中国は世界貿易機関(WTO)の各方面で積極的な参加者となっている」。WTOのロベルト・アゼベド事務局長は、2001年のWTO加盟以来、中国のWTOでの役割は日増しに高まっていると指摘する。
▽改革深化と拡大開放で新たな道を開く
世界では現在、平和と協力の流れ、開放と融合の流れ、変革と革新の流れがますます進んでいる。グローバル化の追い風に乗り、人類運命共同体を構築するにはどうすればよいか。中国は、改革の深化と開放の拡大という答えをはっきりと提出している。
中国では上半期、全国11カ所の自由貿易試験区だけで外資系企業4281社が新設され、実行ベースの外資利用額は578億4千万元(1元=約16円)で前年同期から32・6%増加した。
国務院は6月、「積極的で効果的な外資の利用による経済の高品質な発展の推進の若干措置に関する通知」を発表し、改革の深化や投資の円滑化などの6つの面から、積極的で効果的な外資利用のための政策・措置を打ち出した。
世界銀行中国局の李偉喬チーフエコノミストは、中国が最近頻繁に打ち出した開放拡大とビジネス環境改善を目指す措置について、対中投資不安の一掃と、正常な多国間貿易体制の維持にプラスに働くと高く評価した。
新たな出発点に立ち、改革を深化、開放を拡大する中国は今後、協力・ウィンウィンの道を世界とともにより良く歩んでいくはずだ。
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