【新華社キガリ7月24日】7月はルワンダの乾季にあたり、一年の中で降水量が最も少ない月の一つになっている。昼頃、首都キガリから100キロあまり離れたカドーハ(音訳)村では焼けるように暑い太陽が照り付け、乾燥した土の道を車が通りすぎると、土ぼこりが舞い上がっていた。しかし、道端に連なった稲田には用水路が張り巡らされ、水がさらさらと流れ、黄金色の稲穂で溢れている。
この果てなく広がる稲田は、中国地質工程集団公司(中地公司)が請け負った東部州ルワジンガ(音訳)・カランガジ田畑開発プロジェクトの恩恵を受けたものだ。同プロジェクトには貯水量375万立方メートルのダムや、30キロの用水路及び相応の道路といった内容が含まれ、プロジェクトの完成後には、925ヘクタールの湖沼沢地に灌漑水を供給することもできるという。
ルワンダ農業・動物資源省の農村支援プロジェクト技術者のルランギルワ(Rurangirwa)氏は、「2016年にプロジェクトが完成してから、ダムと用水路により乾季の田畑に十分な灌漑水が与えられ、灌漑の利便性が向上し、耕作面積が広がって、雨季にはダムや用水路が水害防止の役割を果たすようになった」と語った。開発された田畑では現在、毎年米の二期作が可能となり、1500人以上の農家の人たちに恩恵をもたらした。
中地公司中東部アフリカ支社の朱興輝総経理は、プロジェクトの実施プロセスにおいて、同社は田畑・水利分野における中国の管理経験をルワンダに伝え、現地の管理レベルの向上を促したと語った。 朱氏は、企業がプロジェクトを実施する場合、経済的な効果や利益だけを考えるのではなく、プロジェクトが社会にもたらす価値についても考える必要があるとの見方を示し、「このプロジェクトは数世代にわたる人々に恩恵をもたらす。これこそ現地社会に対する貢献だと言えるだろう」と語った。
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