【新華社北京7月16日】中国児童青少年脳智研究全国連盟(脳智連盟)はこのほど、北京師範大学で、認識モデルの導入と大脳白質のスキャンによって児童の読字障害(ディスレクシア)の判別が可能になったとの研究成果を発表した。この研究成果は読字障害の「早期発見、早期介入」に道を開くものとなる。
北京師範大学や陝西師範大学などの脳智連盟メンバーの研究により、読字障害がある児童は読解能力に関連する脳の白質線維に異常があり、健常児とは脳皮質の厚さや表面積が異なることがわかった。
同連盟発起人である北京師範大学の舒華教授率いる研究チームは、262人の児童を対象に長期的な追跡調査を行い、子供の認知能力や家庭環境の変化を通して、読解能力の改善が可能であることを発見した。
北京師範大学認知神経科学・学習国家重点実験室の龔高浪教授の研究チームは、舒教授のチームが収集した読字障害児の脳の画像データを基に、機械学習判別技術を組み合わせ、大脳白質による認識モデルを構築し、判別率83・6%の比較的高い精度で、児童の読字障害の自動判別を実現した。
龔教授によると、この自動データ処理技術の導入によって、読字や読解の判別テストを行わず、児童の大脳白質の画像データを処理するだけで、読字障害があるかどうかが判別できるので、多くの児童に対する読字障害の有無の判別が可能になるという。
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