【新華社ロンドン7月14日】中国の研究者が率いる国際科学調査研究チームはこのほど、13年に及ぶ発掘によって陜西省藍田県で約212万年前の石器を発見したことを明らかにした。これにより、旧人類がアフリカを出たのはこれまで普遍的に考えられていた時期より20万~30万年ほど早められる可能性がある。
ホモ・エレクトスの出現は人類の進化史において重要な段階となっているが、旧人類がいつアフリカから出発し世界各地に広がったかについては、学術上の議論が存在している。中国の研究者が率いたチームはこの謎を解くために新たな手がかりを提供した。
この研究は11日に英科学誌「ネイチャー」のオンライン版で発表された。中国科学院広州地球化学研究所が率いたチームは2004年から2017年まで13年をかけて発掘調査を行い、陜西省藍田県で新たな旧人類の活動遺跡である上陳旧石器遺跡を発見した。分析によると、遺跡から出土した石器は約212万年前までさかのぼることができるという。
これまでに行われた研究によれば、上陳旧石器遺跡は、アフリカ以外で発見され、年代が測定された旧人類遺跡としては最も古いもの。
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