【新華社重慶７月１３日】豪雨などによる長江、嘉陵江（かりょうこう）、涪江（ふうこう）の増水が１２日から、中国重慶市を通過している。１２日午前１１時時点で、洪水の恐れから避難している人は同市の区・県合わせて５万２千人に達している。これまでに死傷者の情報は入っていないという。
重慶市防汛抗旱指揮部（洪水干ばつ対策本部）によると、上流での豪雨の影響で、長江、嘉陵江、涪江の水量が大幅に増加している。最新の水文観測報告では、１４日午前１時に長江菜園ダムポイントの最高水位が１８３・９３メートルに達し、警戒水位を３・５メートル、保証水位（堤防が安全を保証できる水位）を０・５メートル超えると予想されている。涪江潼南小河ダムポイントでは１２日午前１１時にすでに水位が２４３・９１メートルに達し、警戒水位を６・７８メートル、保証水位を４・７８メートル超えた。
同指揮部は現在、九つの作業チームを潼南や銅梁などの増水が通過している１５の区・県に派遣し、洪水防止作業を指揮している。すでに１０隻の大馬力レスキューボートを輸送したのに加え、中央洪水防止物資倉庫重慶倉庫は１２日、大型非常用照明設備４セットと大馬力レスキューボート２隻を緊急に重慶市合川地区に配備すべく輸送した。
重慶市の潼南、合川、沙坪壩などでは、嘉陵江や涪江の水位上昇の影響で、河川沿いの低地が浸水しており、政府の関連部門はパトロールを徹底し、危険地域の住民を緊急避難させている。また、すでに避難が完了した区域でも２４時間パトロールを行い、全力で備えている。
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