【新華社北京7月14日】中国外交部の華春瑩報道官は13日の定例記者会見で、米国が「中国は知的財産権を盗んだ」と非難したことについて回答し「事実は雄弁に勝る。データと事実は中国がすでに独自の知的財産権を創造する大国となったことを示している」と述べ、同時に、イノベーションと知的財産権は全人類の進歩と福祉に貢献すべきものであり、米国が他国の発展を抑圧し、私利を守るための道具としてはならないと表明した。
定例記者会見では記者から、米通商代表部(USTR)が10日に発表した「301調査に関する声明」で「知的財産権を盗んだ」と中国を非難していることに対し、中国側のコメントが求められた。
華報道官は、中国商務部がすでに関連問題について声明を発表しており、中国側の厳正な立場を説明し、米国側の詭弁を退けたと述べた。
華報道官は「過去数カ月間、米国は中国側が知的財産権を盗んだと非難し続けているが、これまでに有力な証拠を示せていない」と指摘。事実は雄弁に勝ると述べた。中国が特許協力条約(PCT)を通して提出した特許出願受理数は、米国に次いで第2位となっており、世界知的所有権機関(WIPO)が2017年12月に発表した「世界知的財産権指標」によると、中国国家知識産権局が受理した発明特許出願数は130万件を超え、7年連続で世界トップとなっている。
華報道官は「これらはいずれも、中国がすでに独自の知的財産権を創造する大国となったことを示している」と述べた。
中国が昨年、対外支出した知的財産権使用料はすでに286億ドル(1ドル=約112円)に達しており、200億ドル以上の赤字となっている。このうち、米国に支払った使用料は前年比14%増となっている。
華報道官は「これらのデータと事実は、中国が知的財産権を盗んだという米国の根拠のない批判に対し、ある側面から力強く反論しており、中国が知的財産権を尊重、保護する態度が真摯であり、行動が効果的であることを示している」と述べた。
華報道官はまた「WIPOの最新のグローバル・イノベーション・インデックス(GII)によると、中国は最もイノベーション能力を備える20の経済体に初めて選ばれ、中所得国として唯一トップ20に入った。投入の面から見ると、中国の人的資本と研究開発への投入の絶対値は世界第2位となっている。産出の面から見ると、中国は特許の出願数やテクノロジー関連の出版物、テクノロジー業務への従事者と研究開発者の数がそれぞれ最も多い国家である。中国は世界のイノベーションとブランドの発展におけるけん引者となりつつある」と述べた。
さらに「イノベーションと知的財産権は米国だけの『特許』であってはならない。知的財産権を応用し、経済社会の進歩を推進することも米国だけが有する権利ではない。イノベーションと知的財産権は全人類の進歩と福祉に貢献すべきものであり、米国が他国の発展を抑圧し、私利を守るための道具としてはならない」と述べた。
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