【新華社上海7月11日】中南米が原産で、かつては高価だった「森のバター」アボカドは現在、少しずつ「大衆価格」へ近づき、中国人の生活に浸透してきた。西洋料理店や喫茶店で健康的な食材として広く使用され、人気を集めている。
駐上海ペルー経済商務処のVladimir Kocerha経済商務参事官はこのほど取材に対し、中国が関税を段階的に引き下げ、中南米地域からの果物輸入を拡大するにつれ、中国市場に入ってくるアボカドの数は毎年倍増し、販売価格も5年前から8割ほど安くなっていると語った。
データによれば、中国の2011年のアボカド輸入量は31・8トンだったが、2017年は3万トンを突破、1000倍以上増加した。主な輸入元にはチリ、メキシコ、ペルーを含む。
中国は輸入品にかかる関税引き下げを継続しており、生鮮品あるいは乾燥品のアボカドに対する税率は、2014年の40%から2017年末には7%まで低下した。
「低姿勢」のアボカドは中南米諸国にますます大きな利益をもたらしている。中国とペルーの間の貿易額は2017年に初めて200億ドル(1ドル=約111円)を突破、多くのペルー企業が中国市場に狙いを定めるようになった。チリの果物輸出商協会が発表した統計データによると、中国に対するサクランボの輸出量は2017年から2018年の生産シーズンに大幅に増加し、現在12万5千トンを超え、歴代最高を記録したという。
国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)の統計によると、中南米地域の輸出総額のうち中国に対する輸出額の占める割合は、2000年から2017年までに1%から10%まで増加した。中国は中南米地域における第三位の輸出市場となった。
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