【新華社香港7月10日】中国のスマートフォン(スマホ)大手の小米集団(シャオミグループ)は9日、香港証券取引所に上場し、同取引所で上場制度改定後初の「議決権種類株式制度(デュアル・クラス・ストラクチャー)」(注)を採用して上場した企業となった。
小米は1株当たり17香港ドル(1香港ドル=約14円)で21億8千万株を発行。その比率は国際向け95%、香港向け5%となっている。株式はA類株とB類株に分かれ、B類株は200株単位で売買される。9日の前場では、初値が16・6香港ドルとなり、発行価格を2・35%下回った。
同社創業者で董事会主席の雷軍氏は上場セレモニーで、香港の関連部門と香港証券取引所への感謝を表明。IT企業の小米が「議決権種類株式制度」を採用して上場したことについて、香港資本市場の革新がなければ、小米が香港で上場の機会を得るのは難しかっただろうと述べ、「香港が更に多くの優れたIT企業を迎えると信じている」と語った。
注 「議決権種類株式制度(デュアル・クラス・ストラクチャー)」
株式会社がクラスA(A類)とクラスB(B類)という二つのクラスの株を発行する仕組み。金銭的価値は同じだが、各株の持つ議決権に差をつけることができ、持株比率と議決権の比率を分離し、株式市場から資金調達する。
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