【新華社武漢7月10日】中国三峡ダムの水位は8日午前7時、今年最高の149・05メートルまで上昇し、その後上流から流入する水は徐々に減少した。長江防汛抗旱総指揮部(長江洪水干ばつ対策本部)の科学的な調節により、三峡ダムは今季上流で発生した洪水による水流のうち約20億立方メートルを貯水した。これは今回の洪水全体水量の13・1%に当たり、下流の水害防止を効果的に実現したと言える。
指揮部は8日、総合協議会を開き、目下の増水状況への対応方法を検討・判断した。会議では、8日午前8時の段階で、三峡ダムの流入量と流出量はそれぞれ毎秒35000立方メートルと、毎秒38800立方メートルに達していることが明らかにされた。三峡ダムへの流入量は減少し始めている。4日午前10時から8日午前7時までに、三峡ダムの水位は145・06メートルから149・05メートルに上昇した。また流入する総水量は約153億立方メートルで、そのうち洪水の流入分の貯水量は20億立方メートルに達した。もし三峡ダムで洪水を貯水しなかったら長江主流に位置する沙市防災ステーションの最高水位は警戒水位を超えていたはずで、今回の調整により荊江区間の最高水位は約2メートル下げることができた。
総指揮部は、これは今年最大の洪水への対策が成功したことを意味し、長江の中流・下流にある二つの湖水系では、贛江外洲防災ステーションでまだ上昇傾向にある以外、他の各支流の主な防災ステーションではピークからの減少や安定が見られていると明らかにした。しかし今年の増水期は雨の降り方が複雑で、総指揮部は今後も注意を続けていくという。
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