【新華社ベルリン７月１０日】中国の李克強国務院総理は現地時間９日夜、ベルリンのドイツ連邦経済・エネルギー省で、ドイツのメルケル首相と、第９回中独経済技術協力フォーラムの閉幕式に共同出席し、談話を発表した。
李総理は、中独協力は全面的で安定した健全な発展を保ち、中国と欧州の協力を長期にわたって率いてきた。まさに大国協力、南北協力の模範と言えるもので、両国さらには世界の経済発展に原動力を注ぎ込んだと述べた。
李総理は、両国は▽貿易の潜在力をさらに掘り起こし、貿易円滑化の水準をいっそう高め、サービス貿易を拡大する▽双方向の投資を拡大し、相手国企業の本国への投資に公平で透明、予測可能な投資環境を提供する▽第三者市場での協力を拡大し、相互連結や工業建設、設備製造、省エネ・環境保護、軌道交通などの分野での両国の企業による第三者市場協力の展開を誘導し、中東欧やラテンアメリカ、アフリカなどの地域での先行・試行を検討するー必要があると指摘した。
李総理は、中独経済技術協力には自由で開放的な貿易・投資環境が不可欠だとし、両国は、自由貿易をともに擁護し、一国主義や保護主義に断固として反対し、ルールを土台とした多角的貿易体制を守るとの立場を重ねて表明すると強調した。
李総理はまた、現在の中国経済発展の良好な勢いは、近年の経済の持続的な構造転換と内在的な発展原動力の増強の結果であり、高い安定性と持続可能性を備えているとし、われわれは各種のリスクと試練に対応する自信と能力を持っており、今後は▽能動的な対外開放の拡大の継続によって一国主義と保護主義によるマイナスな影響を相殺する▽公平・公開・透明な競争によって多元的な市場を拡大する▽自国のすべきことに取り組み、内在的な原動力を増強し、経済の持続発展と安定の中での好転という傾向の保持をはかるーとの方針を示した。
メルケル首相は、独中協力は近年、新たな成果を次々に上げてきたとし、市場環境の改善や金融業の開放などで中国が取った積極的な措置を称賛、まもなく開催される欧州連合（ＥＵ）・中国首脳会議が積極的な成果を上げ、ＥＵ・中国投資協定交渉が新たな進展を実現し、保護貿易主義の循環に世界が陥るのを防ぐことに期待を示した。また、貿易戦争はすべての国に打撃を与え、各国の利益を損なうとし、ドイツは中国とともに、自由貿易を支持し保護貿易主義に反対するとの声を上げることを望むと語った。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事：
