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「16+1協力」が中国·欧州間の協力に原動力もたらす
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-07-07 15:03:22 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社ブリュッセル7月7日】中国の李克強国務院総理は昨年11月、ハンガリーの首都ブダペストで開催された第6回中国ー中・東欧諸国首脳会議で、「『16+1協力』は地域を超えた実務協力のインキュベーターであり、中国と欧州の関係における重要な構成要素と有益な補強であり、欧州の一体化プロセスに役立ち、中国と欧州の関係のバランスの取れた発展に役立つ」と、重要な論断を打ち出した。 

 7カ月余り後、李総理は再び欧州を訪れ、5日から10日までの日程で、ブルガリアを公式訪問し、首都ソフィアで開催される第7回中国ー中・東欧諸国首脳会議に出席し、ドイツで第5回中国・ドイツ政府協議に出席し、同国を公式訪問する。中国と欧州の関係や中国と中東欧国家の協力(16+1協力)は再び欧州世論の中で注目されるキーワードとなる。 

 「16+1協力」は中国と中東欧の16カ国が2012年に共同で設立した協力プラットフォームであり、世界の多国間開放協力における美しい景色になっている。「16+1協力」は6年にわたり、多くの分野で豊かな成果を挙げ、中国・欧州間の相互協力に新たな原動力をもたらした。 

 この原動力は日増しに深まる貿易関係から来るものである。中国税関総署のデータによると、中国と中東欧16カ国(うち11のEU加盟国を含む)の輸出入額は2017年、前年比15・9%増の679億8千万ドル(1ドル=約110円)に達した。この成長率は中国とEUの間の15・5%よりやや高く、中国全体の輸出入額の成長率14・2%よりも高いものとなっている。こうした目を引くデータから、「16+1協力」が中国と欧州の関係において重要な構成要素となっており、経済貿易協力は強力な後押しと大きな潜在力を有していることが明らかになった。 

 原動力は絶えず拡大される相互接続からもたらされる。中東欧諸国はユーラシア大陸の要衝にあり、西欧と北欧に向かう重要な中継地となっている。「一帯一路」構想の枠組みの下、中国と欧州間の相互接続が急速に発展している。「中欧班列」(中国とヨーロッパを結ぶ国際定期貨物列車)を例にすると、中国鉄路総公司のデータによれば、今年4月15日時点で「中欧班列」は累計7千本以上運行され、中国の43都市と欧州14カ国の42都市間を結んでいる。さらに喜ばしいことに、「中欧班列」は双方向の均衡的運行も現在常態化するようになっており、欧州からの復路で運ばれる貨物の種類もますます豊かになり、金額も増えている。 

 原動力は互恵・ウィンウィンの協力モデルからもたらされる。「16+1協力」プロジェクトは双方の企業や民衆に実益をもたらしてきた。例えば2016年4月に中国の河北鋼鉄集団(HBIS)はセルビアのスメデレボ製鉄所を買収し、数千の雇用を保留しただけでなく、何年にも及ぶ赤字の歴史を終わらせ、全面的な黒字を実現した。経済貿易交流から金融協力まで、またインフラ建設プロジェクトや航空便の増発から人的・文化の交流まで、中国と中東欧の協力は絶えず深く、実務的なものとなり、ウィンウィンの関係に向かう道のりはますます広いものとなっている。 

 「16+1協力」が力強く、安定して健全に発展する鍵は、中国と中東欧諸国が「平等協議、互恵、開放・包摂、実務・革新」という理念を共に実践することにある。関係各国は、国家に大小はなくいずれも平等であるという立場を堅持し、共に協議して課題を解決し、同時にそれぞれの強みを発揮し、互いに開放し合う中でチャンスを探り、緊密に連動しながら課題に対応し、手を携えて協力する中で共同発展を模索している。「反グローバル化」の思想が沸き起こり、貿易や投資に関する保護主義が台頭する中、その貴重さはより明らかになっている。 

 6年にわたり困難を乗り越え、「16+1協力」はより強い活気と活力を示し、各国の企業や民衆に実益をもたらしてきた。今回の中国ー中・東欧諸国首脳会議は「開放を深化させ、実務的に協力し、繁栄と発展を共に促し共有する」ことに着目している。「16+1協力」の将来に必ずやより多くの原動力をもたらし、さらなる力を注入することだろう。

 

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「16+1協力」が中国·欧州間の協力に原動力もたらす

新華網日本語 2018-07-07 15:03:22

  【新華社ブリュッセル7月7日】中国の李克強国務院総理は昨年11月、ハンガリーの首都ブダペストで開催された第6回中国ー中・東欧諸国首脳会議で、「『16+1協力』は地域を超えた実務協力のインキュベーターであり、中国と欧州の関係における重要な構成要素と有益な補強であり、欧州の一体化プロセスに役立ち、中国と欧州の関係のバランスの取れた発展に役立つ」と、重要な論断を打ち出した。 

 7カ月余り後、李総理は再び欧州を訪れ、5日から10日までの日程で、ブルガリアを公式訪問し、首都ソフィアで開催される第7回中国ー中・東欧諸国首脳会議に出席し、ドイツで第5回中国・ドイツ政府協議に出席し、同国を公式訪問する。中国と欧州の関係や中国と中東欧国家の協力(16+1協力)は再び欧州世論の中で注目されるキーワードとなる。 

 「16+1協力」は中国と中東欧の16カ国が2012年に共同で設立した協力プラットフォームであり、世界の多国間開放協力における美しい景色になっている。「16+1協力」は6年にわたり、多くの分野で豊かな成果を挙げ、中国・欧州間の相互協力に新たな原動力をもたらした。 

 この原動力は日増しに深まる貿易関係から来るものである。中国税関総署のデータによると、中国と中東欧16カ国(うち11のEU加盟国を含む)の輸出入額は2017年、前年比15・9%増の679億8千万ドル(1ドル=約110円)に達した。この成長率は中国とEUの間の15・5%よりやや高く、中国全体の輸出入額の成長率14・2%よりも高いものとなっている。こうした目を引くデータから、「16+1協力」が中国と欧州の関係において重要な構成要素となっており、経済貿易協力は強力な後押しと大きな潜在力を有していることが明らかになった。 

 原動力は絶えず拡大される相互接続からもたらされる。中東欧諸国はユーラシア大陸の要衝にあり、西欧と北欧に向かう重要な中継地となっている。「一帯一路」構想の枠組みの下、中国と欧州間の相互接続が急速に発展している。「中欧班列」(中国とヨーロッパを結ぶ国際定期貨物列車)を例にすると、中国鉄路総公司のデータによれば、今年4月15日時点で「中欧班列」は累計7千本以上運行され、中国の43都市と欧州14カ国の42都市間を結んでいる。さらに喜ばしいことに、「中欧班列」は双方向の均衡的運行も現在常態化するようになっており、欧州からの復路で運ばれる貨物の種類もますます豊かになり、金額も増えている。 

 原動力は互恵・ウィンウィンの協力モデルからもたらされる。「16+1協力」プロジェクトは双方の企業や民衆に実益をもたらしてきた。例えば2016年4月に中国の河北鋼鉄集団(HBIS)はセルビアのスメデレボ製鉄所を買収し、数千の雇用を保留しただけでなく、何年にも及ぶ赤字の歴史を終わらせ、全面的な黒字を実現した。経済貿易交流から金融協力まで、またインフラ建設プロジェクトや航空便の増発から人的・文化の交流まで、中国と中東欧の協力は絶えず深く、実務的なものとなり、ウィンウィンの関係に向かう道のりはますます広いものとなっている。 

 「16+1協力」が力強く、安定して健全に発展する鍵は、中国と中東欧諸国が「平等協議、互恵、開放・包摂、実務・革新」という理念を共に実践することにある。関係各国は、国家に大小はなくいずれも平等であるという立場を堅持し、共に協議して課題を解決し、同時にそれぞれの強みを発揮し、互いに開放し合う中でチャンスを探り、緊密に連動しながら課題に対応し、手を携えて協力する中で共同発展を模索している。「反グローバル化」の思想が沸き起こり、貿易や投資に関する保護主義が台頭する中、その貴重さはより明らかになっている。 

 6年にわたり困難を乗り越え、「16+1協力」はより強い活気と活力を示し、各国の企業や民衆に実益をもたらしてきた。今回の中国ー中・東欧諸国首脳会議は「開放を深化させ、実務的に協力し、繁栄と発展を共に促し共有する」ことに着目している。「16+1協力」の将来に必ずやより多くの原動力をもたらし、さらなる力を注入することだろう。

 

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