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W杯に登場した中国製造の新要素
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-07-03 09:02:31 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社杭州7月3日】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が熱気と興奮あふれる中で行われているが、オオカミのキャラクターでW杯の公式マスコットである「ザビワカ」やサポーターが首に巻いているスカーフ、スタジアムに翻る国旗、スタジアム内のエレベーターおよびスタジアムで使われているカートの電池といった一連の中国アイテムが、スタジアムの内外に登場している。

 中国浙江省寧波市寧海県西店の吉盈塑料制品(プラスチック・ビニール製品)工場の経営者、鄥奕君氏は、大音量の応援グッズ「ブブゼラ」がいっぱいに詰まった箱が次々とトラックに積み込まれる様子を嬉しそうに見ながら「デザインとブランドの相乗効果で、出荷価格が南アフリカW杯の時よりも20%ほど上がった」と語った。

 8年前の南アフリカW杯では、中国企業が製造した「ブブゼラ」が一世を風靡したが、販売で得られた巨大な利益は他人のふところに入り、生産企業が得た利益は5%にも満たなかったという。

 今回のロシアW杯で、中国製品のモデル転換の遠い道のりはそれだけではない。

 杭州市蕭山区にある杭州孚徳品牌管理有限公司の展示室には、ロシアW杯の公式マスコットである「ザビワカ」が展示されている。同社はロシアを除く世界のW杯のキャラクターグッズを製造販売するライセンスを取得した。

 同社の李宏董事長は「われわれはW杯キャラクターの立体創意設計や製品企画といった多くのプロセスに参与し、キャラクターの価格決定や製造と販売に全責任を担うことで、価格決定権を自己の手中にしっかりと握っている」と誇らしげに述べている。

 また、納尼亜実業は主に紡績品の製造、加工、輸出を手掛ける企業であるが、W杯で使われる多くの国の国旗は同社が製造したもので、W杯用の製品を手掛けて今回で4回目となる。

 納尼亜実業の貿易部門のマネージャーを務める張平氏は「設備を全て入れ替えることで、技術も向上した。色を例に挙げて説明すると、ブラジル国旗の緑とアルゼンチン国旗の青が、色の識別に対する要求が非常に高いが、われわれの技術と製品は同業者の中で最も優れている」と誇らしげに語った。 

 設備の能力向上に伴い、同社の製造可能な国旗のサイズは従来の幅0・64メートルから幅1・8メートルに伸びた。製品の品質が顧客から高い評価を得たため、欧米からのハイエンドなオーダーもしだいに増えている。

 W杯の舞台では、中国企業の姿を至る所で目にする。2カ所のスタジアムで使われているエレベーターは中国遠大博林特(BLT)の製造で、バッテリーメーカー、天能集団(TN Power)の電池はW杯指定カートの専用電池となっている。また、中国の不動産大手、大連万達集団(Wanda Group)は国際サッカー連盟(FIFA)のトップスポンサーである「FIFAパートナー」7社のうちの1社で、更には驚くことにモスクワの地下鉄で乗車券を買う時にも支付宝(アリペイ、中国最大規模のオンライン決済サービス)が使えるのだ。

 アップグレード・モデル転換した中国企業の出現は、中国経済が世界とますます緊密に繋がり、その影響力がますます高まっていることを、はっきりと示している。

 

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W杯に登場した中国製造の新要素

新華網日本語 2018-07-03 09:02:31

  【新華社杭州7月3日】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が熱気と興奮あふれる中で行われているが、オオカミのキャラクターでW杯の公式マスコットである「ザビワカ」やサポーターが首に巻いているスカーフ、スタジアムに翻る国旗、スタジアム内のエレベーターおよびスタジアムで使われているカートの電池といった一連の中国アイテムが、スタジアムの内外に登場している。

 中国浙江省寧波市寧海県西店の吉盈塑料制品(プラスチック・ビニール製品)工場の経営者、鄥奕君氏は、大音量の応援グッズ「ブブゼラ」がいっぱいに詰まった箱が次々とトラックに積み込まれる様子を嬉しそうに見ながら「デザインとブランドの相乗効果で、出荷価格が南アフリカW杯の時よりも20%ほど上がった」と語った。

 8年前の南アフリカW杯では、中国企業が製造した「ブブゼラ」が一世を風靡したが、販売で得られた巨大な利益は他人のふところに入り、生産企業が得た利益は5%にも満たなかったという。

 今回のロシアW杯で、中国製品のモデル転換の遠い道のりはそれだけではない。

 杭州市蕭山区にある杭州孚徳品牌管理有限公司の展示室には、ロシアW杯の公式マスコットである「ザビワカ」が展示されている。同社はロシアを除く世界のW杯のキャラクターグッズを製造販売するライセンスを取得した。

 同社の李宏董事長は「われわれはW杯キャラクターの立体創意設計や製品企画といった多くのプロセスに参与し、キャラクターの価格決定や製造と販売に全責任を担うことで、価格決定権を自己の手中にしっかりと握っている」と誇らしげに述べている。

 また、納尼亜実業は主に紡績品の製造、加工、輸出を手掛ける企業であるが、W杯で使われる多くの国の国旗は同社が製造したもので、W杯用の製品を手掛けて今回で4回目となる。

 納尼亜実業の貿易部門のマネージャーを務める張平氏は「設備を全て入れ替えることで、技術も向上した。色を例に挙げて説明すると、ブラジル国旗の緑とアルゼンチン国旗の青が、色の識別に対する要求が非常に高いが、われわれの技術と製品は同業者の中で最も優れている」と誇らしげに語った。 

 設備の能力向上に伴い、同社の製造可能な国旗のサイズは従来の幅0・64メートルから幅1・8メートルに伸びた。製品の品質が顧客から高い評価を得たため、欧米からのハイエンドなオーダーもしだいに増えている。

 W杯の舞台では、中国企業の姿を至る所で目にする。2カ所のスタジアムで使われているエレベーターは中国遠大博林特(BLT)の製造で、バッテリーメーカー、天能集団(TN Power)の電池はW杯指定カートの専用電池となっている。また、中国の不動産大手、大連万達集団(Wanda Group)は国際サッカー連盟(FIFA)のトップスポンサーである「FIFAパートナー」7社のうちの1社で、更には驚くことにモスクワの地下鉄で乗車券を買う時にも支付宝(アリペイ、中国最大規模のオンライン決済サービス)が使えるのだ。

 アップグレード・モデル転換した中国企業の出現は、中国経済が世界とますます緊密に繋がり、その影響力がますます高まっていることを、はっきりと示している。

 

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