【新華社ラサ7月3日】中国チベット自治区の最大の野菜栽培基地であるシガツェ(日喀則)市パナム(白朗)県はこのほど、15億8600万元(1元=約17円)を投資して1万ムー(約667ヘクタール)規模の温室野菜産業パークを建設する計画だと明らかにした。2020年までに野菜生産能力2億5千万キロ以上の目標を達成し、高原の人々の「野菜食」を確保するという。
同県の温室野菜は、1998年の山東省の支援による試行栽培から20年にわたって発展してきた。現在県全体の野菜栽培面積は6千ムー(400ヘクタール)まで増加、温室数は5428に達する。栽培する野菜・果物類は136種類に上り、無公害野菜の認証を受けた品種は19種類あり、年間生産量は4142万キロ、生産額は1億6千万元に達した。パナム野菜発展有限公司の責任者である張際明氏は、成果は上がっているが、同地の野菜発展は現在ボトルネック期に入っており、効果的な野菜産業計画が必要だと語った。
記者が7月1日にパナム県から得た情報によれば、同県発表した「パナム野菜産業発展計画」は、年楚河沿いを発展の基軸とし、革新モデルセンターや2つの核心エリア、6つの野菜栽培郷鎮と26の専門合作社が含まれ、栽培総規模は、温室野菜栽培面積1万ムー以上を含む2万ムー(約1334ヘクタール)に達するという。
このためパナム県は積極的に温室野菜産業パークの規格化、良質化、大規模化へ進め、1763ムー(約118ヘクタール)の現代化農業テクノロジーモデルパークを基盤とし、巴扎郷の1087ムー(約72ヘクタール)と曲奴郷の5千ムー(約333ヘクタール)の生産エリアを主軸に野菜の規格化生産基地で結び付け、科学技術の力を支えとした野菜産業の発展構造を打ち立て、大規模な栽培や経営の産業化実現を目指す。
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