【新華社コロンボ7月3日】中国芸術研究院の専門家グループは6月29日、スリランカでの古代海上陶磁器貿易に関する視察と研究調査を終えた。今回の調査は、中国古代の海上シルクロードの状況をさらに解明し、関連する歴史資料を探し出すことを目的としていた。
今回の調査ではコロンボを起点としジャフナ、トリンコマリー、アヌラーダプラ、キャンディなど8都市を訪れた。博物館10カ所以上を視察し、古代の重要港湾・遺跡4カ所を調査した。古代中国の陶磁器貿易を中心に、陶磁器の年代や産地、種別、貿易の方法やルートなどについて情報の収集や整理を行った。
6月28日に行われたスリランカの考古学者らとの交流や研究討論で、中国芸術研究院芸術人類学研究所の方李莉所長は、中国の専門家は半月間の視察と調査で、インド洋での中国の古代陶磁器の貿易に関する非常に多くの実物史料が得られただけでなく、中国商人が当時海上貿易に残した足跡を見つけることもできた語った。また、スリランカが古代の世界貿易で占めた地理的重要性も明らかにできたと述べた。
キャラニヤ大学考古学部のジャミニ教授は、スリランカと中国の考古学者間の交流や協力をさらに深めていきたいと語り、博物館や地中、海中で眠る中国磁器を通して、古代スリランカと中国が世界の海洋貿易で果たした重要な役割を理解し、両国の親善が長い歴史にわたるものであることをより明確にさせていく考えを示した。
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