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茅台酒の醸造家、匠の精神伝承について語る
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-06-19 11:50:49 | 新華社 | 編集: 张一

  【新華社貴陽6月19日】中国貴州省仁懐市茅台鎮でこのほど、茅台酒のベテラン醸造家や業界専門家が一堂に会し、匠の精神伝承について語り合った。

  中国酒類流通協会の王新国会長はあいさつで「醤香型白酒の生産手法は伝統的かつ複雑で、一つの生産サイクルで素材を2回投入し、9回蒸煮をして8回発酵させ、7回酒を取り出す。同時に配合師は、回数や香りの種類、アルコール度数、貯蔵年数の異なる百種類以上の酒母のサンプルを、細心の注意を払いながら組み合わせる。こうして匠の精神によるまたとない傑作が生まれる」と語った。

  仁懐市商工連合会の鄧帆主席は、茅台は中国の醤香型白酒の発祥地かつ主な産地であり、茅台を代表とする白酒産業は経済と社会の発展を大きく推進してきたと表明。産業発展の核となるのは品質であり、品質の核となるのは匠であるとし、講座の開催を通して、白酒産業の従業員や技術者が匠の精神を守り、製造革新を伝承することを奨励したいと述べた。

  「中国白酒終身功績賞」の受賞者で、茅台集団名誉董事長である季克良氏は「以前は環境も悪く、各世代の人々が苦しみや疲れを厭わずに一生懸命研究する精神を持ち続けなければ、茅台酒の今はなかった」と感想を述べた。

  かつて茅台酒工場で醸造責任者を務めた曹大明氏は「茅台伝統製法の生きた化石」と呼ばれ、茅台酒の生産管理方法や技術指標に詳しい。改革開放以降、個人で酒造工場を開くことが認められたことで、曹氏は自らの会社を設立。茅台酒の生産量拡大や土地取得に協力するため、率先して7回移転し、その際にも理不尽な要求をすることは一度もなかった。曹氏は「醤香を嗅ぐと安心する」と語り、定年退職してからも引き続き各酒造会社を訪れ、経験を伝授している。

  会場では、茅台集団初の女性醸造家となった彭茵氏が自らの経験を紹介。「高粱の栽培から下沙(一度目の素材投入)、酒の取り出し、貯蔵など多くの工程を経て何年も費やし、ようやくわずかな酒母が得られる。すべては天と地の精髄であり、とても貴重だ」と語り、酒母を一滴でも無駄にすることは不敬だと述べた。

  彭氏は配合師チームを率いて茅台酒工場の酒母利用率を100%にし、配合合格率を80%以上にするよう努めてきた。退職した今は仁懐市の醤香酒産業発展顧問となり、多くのベテラン醸造家とともに、醤香型白酒の技法を伝授し、醤香酒文化を広めるために奔走している。(記者/向定傑)

 

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茅台酒の醸造家、匠の精神伝承について語る

新華網日本語 2018-06-19 11:50:49

  【新華社貴陽6月19日】中国貴州省仁懐市茅台鎮でこのほど、茅台酒のベテラン醸造家や業界専門家が一堂に会し、匠の精神伝承について語り合った。

  中国酒類流通協会の王新国会長はあいさつで「醤香型白酒の生産手法は伝統的かつ複雑で、一つの生産サイクルで素材を2回投入し、9回蒸煮をして8回発酵させ、7回酒を取り出す。同時に配合師は、回数や香りの種類、アルコール度数、貯蔵年数の異なる百種類以上の酒母のサンプルを、細心の注意を払いながら組み合わせる。こうして匠の精神によるまたとない傑作が生まれる」と語った。

  仁懐市商工連合会の鄧帆主席は、茅台は中国の醤香型白酒の発祥地かつ主な産地であり、茅台を代表とする白酒産業は経済と社会の発展を大きく推進してきたと表明。産業発展の核となるのは品質であり、品質の核となるのは匠であるとし、講座の開催を通して、白酒産業の従業員や技術者が匠の精神を守り、製造革新を伝承することを奨励したいと述べた。

  「中国白酒終身功績賞」の受賞者で、茅台集団名誉董事長である季克良氏は「以前は環境も悪く、各世代の人々が苦しみや疲れを厭わずに一生懸命研究する精神を持ち続けなければ、茅台酒の今はなかった」と感想を述べた。

  かつて茅台酒工場で醸造責任者を務めた曹大明氏は「茅台伝統製法の生きた化石」と呼ばれ、茅台酒の生産管理方法や技術指標に詳しい。改革開放以降、個人で酒造工場を開くことが認められたことで、曹氏は自らの会社を設立。茅台酒の生産量拡大や土地取得に協力するため、率先して7回移転し、その際にも理不尽な要求をすることは一度もなかった。曹氏は「醤香を嗅ぐと安心する」と語り、定年退職してからも引き続き各酒造会社を訪れ、経験を伝授している。

  会場では、茅台集団初の女性醸造家となった彭茵氏が自らの経験を紹介。「高粱の栽培から下沙(一度目の素材投入)、酒の取り出し、貯蔵など多くの工程を経て何年も費やし、ようやくわずかな酒母が得られる。すべては天と地の精髄であり、とても貴重だ」と語り、酒母を一滴でも無駄にすることは不敬だと述べた。

  彭氏は配合師チームを率いて茅台酒工場の酒母利用率を100%にし、配合合格率を80%以上にするよう努めてきた。退職した今は仁懐市の醤香酒産業発展顧問となり、多くのベテラン醸造家とともに、醤香型白酒の技法を伝授し、醤香酒文化を広めるために奔走している。(記者/向定傑)

 

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