【新華社瀋陽3月18日】遼寧省文物考古研究院はこのほど、阜新市の他尺西溝遺跡の段階的発掘を終え、約8000年前の新石器時代早期の村落遺跡と断定し、出土品約2500点を発掘したと発表した。
他尺西溝遺跡は阜新市阜新モンゴル族自治県沙拉鎮六家子村に位置する。2017年6月から大規模な発掘を開始した。総発掘面積は1008平方メートルで、12カ所の住居跡と2本の壕を発掘した。
住居跡はいずれも半地下の竪穴式で、角が丸い四角形や長方形をしており、室内中央にかまどがあるつくりになっている。居住スペースには4~5センチメートルの土が敷かれており、主に壁周辺から日常生活で使用する大量の陶器や石が出土した。
出土品約2500点のうち、400点以上は陶器で、いずれも「夾砂陶」と呼ばれる陶器の一種だった。紅褐色と灰褐色の2種類があり、形はほぼ同じで、表面に文字や「弦紋」、「附加堆紋」と呼ばれる模様、幾何学模様などが施されているものが多かった。大型石器は600点以上で、石の斧やシャベル、臼や研ぎ棒などの形をしていた。細石器は1450点以上で、細石核や細石刃、石の剥片などが見つかった。玉細工は8点で、種類は玉斧の形をしたものだけだった。
遼寧大学歴史学院考古学部教師の王闖氏によると、他尺西溝遺跡は、文化的性質が近くにある査海遺跡と同じという。
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