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中米科学者、傷口の癒合を速める方法を新発見
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-03-18 11:19:40 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社ワシントン3月18日】中国と米国の研究者が参加する研究チームはこのほど、歯茎の急速な癒合能力からヒントを得て、皮膚の傷口の癒合を促す方法を新たに発見したと発表した。

  関連論文は米国『サイエンス・トランスレーショナル・メディスン』誌の最新号に発表された。論文の第一執筆者で、米ペンシルバニア大学の客員研究員・中国北京大学口腔医学院の寇暁星氏は、「歯茎や粘膜の傷の癒合能力は皮膚に比べて強く、癒合後はほとんど傷痕も残らないが、原因ははっきりわかっていなかった」と記者に話した。

  研究員は、マウスの歯茎や皮膚上の間葉系幹細胞を使った実験により、けがをした際、歯茎の結合組織の幹細胞がインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(1L-1RA)を皮膚組織の幹細胞よりも多く出すことを発見した。この物質がインターロイキン1によって炎症反応を抑え、傷口の癒合を促進するのだ。

  関節リウマチの治療に使われる1L-1RA薬剤「アナキンラ」をマウスに注射すると、通常のマウスに比べ、そのマウスの傷口は明らかに速く癒合した。 糖尿病患者の傷口は一般に癒合しにくい。今回の研究結果では、糖尿病のマウスに薬剤を投与すると癒合が速まることが分かっている。

 

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中米科学者、傷口の癒合を速める方法を新発見

新華網日本語 2018-03-18 11:19:40

  【新華社ワシントン3月18日】中国と米国の研究者が参加する研究チームはこのほど、歯茎の急速な癒合能力からヒントを得て、皮膚の傷口の癒合を促す方法を新たに発見したと発表した。

  関連論文は米国『サイエンス・トランスレーショナル・メディスン』誌の最新号に発表された。論文の第一執筆者で、米ペンシルバニア大学の客員研究員・中国北京大学口腔医学院の寇暁星氏は、「歯茎や粘膜の傷の癒合能力は皮膚に比べて強く、癒合後はほとんど傷痕も残らないが、原因ははっきりわかっていなかった」と記者に話した。

  研究員は、マウスの歯茎や皮膚上の間葉系幹細胞を使った実験により、けがをした際、歯茎の結合組織の幹細胞がインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(1L-1RA)を皮膚組織の幹細胞よりも多く出すことを発見した。この物質がインターロイキン1によって炎症反応を抑え、傷口の癒合を促進するのだ。

  関節リウマチの治療に使われる1L-1RA薬剤「アナキンラ」をマウスに注射すると、通常のマウスに比べ、そのマウスの傷口は明らかに速く癒合した。 糖尿病患者の傷口は一般に癒合しにくい。今回の研究結果では、糖尿病のマウスに薬剤を投与すると癒合が速まることが分かっている。

 

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