【新華社鄭州3月10日】中国河南省南陽市淅川県水産局は、3月1日0時~7月31日24時、同県丹江口貯水庫で例年より1か月延長し、5か月間の禁漁期間を設けると発表した。
2014年12月に完成し通水して以来、南方の水を北方へ送り水不足を解消する南水北調中央ラインプロジェクトは、北方に向け累計108億立方メートル以上の水を供給してきた。恩恵は北京・天津・河北・河南の四省市5320万人に及んでいる。丹江口貯水庫は同プロジェクトの水源地であり、水生生物資源や丹江湖貯水区の生態環境の保護を強化するため、同県は2003年から16年連続で春の禁漁を実施している。
今回の禁漁はこれまでで最も厳しいもので、例年より1カ月延長のほか、水路の源流地点である一類水源区(国家自然保護区)、淇河、鸛河賈溝ふ頭、丹江老城穆山ふ頭より上流を通年で禁漁区にし、丹江口貯水庫の山河口より上流区域と紅廟ふ頭より下流区域をシラウオの禁漁区にするという。
禁漁期間中、同県の漁業部門は管轄水域に全面的なローラー式巡回検査や定期的な水上パトロールも行うという。また法律の知識を広め、漁師と緊密に連携を保ち、彼らが抱える問題の解決を図ることで、禁漁を受け入れ協力できるようサポートし、丹江口貯水庫地域の漁業環境の発展を効果的に維持していきたいとしている。
春の禁漁実施以外にも、同プロジェクトの源流地点では、多年にわたりエコ産業の発展など多くの措置を実施してきた。これにより水源エリアの生態環境を守っている。水路によって運ばれるきれいな水は、沿線住民の生活用水の質を大きく改善した。
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