【新華社南京3月1日】中国江蘇省南京市の利済巷慰安所旧跡陳列館は、SNS「微信」(ウィーチャット)による中国語、英語、日本語、韓国語の音声ガイドを全面的に導入したことを明らかにした。韓国語の音声解説は慰安婦を題材にした同国の映画「鬼郷」でヒロインを演じた姜荷娜(カン・ハナ)さんが担当している。
利済巷慰安所旧跡は、同市秦淮区利済巷2号にあり、アジア最大で保存状態が最も良い慰安所の旧跡。2003年11月、かつて同地の「東雲慰安所」に3年間拘束されていた朝鮮籍の慰安婦、朴永心(パク・ヨンシム)さんが現地を訪れて確認をし、当時日本軍が重大な罪を犯した場所として発表された。元慰安婦の確認を経た数少ない日本軍慰安所旧跡の一つ。
同館は2015年12月に開館した。日本軍による第2次世界大戦中の慰安婦制度とそれによる中国、朝鮮半島、東南アジアなどの国・地域の女性への暴行を解説し、慰安婦の悲惨な記憶を伝える同館は、慰安婦の歴史を紹介し、日本軍の罪を暴き告発するための重要な歴史的な場所となっている。
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