【新華社東京3月2日】中日若者討論会「知りたい魅力、伝えたい魅力~日中再発見~」が2日、都内の日本財団ビルで行われた。東京学芸大学教育学部4年の古谷恵莉子さんは新華社の取材に対し「新しいものをすぐに暮らしに活かす。その対応力に魅力を感じた。電子マネーなど見習いたい」と中国の魅力を語った。
公益財団法人日本科学協会が5年前から毎年主催する討論会に、今年は中国15大学から29人、日本の大学から18人が参加し「魅力再発見」をテーマに、自国の魅力や相手国の魅力について話し合った。
中国からは「日本知識大会」(主催:上海交通大学・日本科学協会)や「笹川杯作文コンクール」(主催:日本科学協会・中国青年報社・人民中国雑誌社)「『本を味わい日本を知る』作文コンクール」(主催:上海交通大学・日本科学協会)の入賞者が参加し、日本からは「Panda杯全日本青年作文コンクール」(主催:人民中国雑誌社・在日本中国大使館・日本科学協会)の入賞者などが参加した。
昨年のPANDA杯に入賞した古谷さんは昨年12月、中国旅行に招待された。「中国人は冷たいかと思ったが、日本人だと分かると意外にもみんな優しく親切にしてくれた」と訪中時の印象を語った。
東京学芸大学書道専攻1年の小嶋心(シン)さんは「上海バンドの景色や日本を圧倒するような現代的な街並みに感動した。討論会で両国の教育について議論し、中国の奨学金制度や授業料の安さに驚いた」とPanda杯への応募をきっかけに昨年訪問した中国と、今回の討論会の感想を語った。
「『本を味わい日本を知る』作文コンクール」はこれまで、日本語専攻の学生が対象だったが、昨年から一般学生にまで対象を広げた。一般枠で応募し入賞した上海交通大学安泰経済・管理学院2年の邱舒怡さんは、日本語専攻ではないため日本のドラマから得た程度しか知識はなかったが、実際に見た日本はほぼイメージ通りだったと語り、「討論を通して知った日本のサークル活動や部活動に魅力を感じた。教養教育は日本を見習うべき」と中国でもピアノや書道など親から言われて学ぶ子供は多いが、自発的に選ぶ部活動に魅力を感じたと感想を述べた。
討論会を主催した日本科学協会の大島会長は「若い人は日本や中国のありのままを見て欲しい。親密な交流があってこそ将来本当の交流ができる」と語った。
中国からの参加者は討論会終了後、日本の大学生の案内で浅草や渋谷、お台場などへ観光に出かけた。(徐学林)
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