【新華社北京2月28日】25日に行われた平昌冬季五輪閉会式で、次回の開催地である中国北京を紹介するパフォーマンス「北京の8分間」が披露され、バーチャルリアリティ(VR)技術がふんだんに用いられた演出が全世界に強烈な印象を与えた。その演出を裏で支えたのが、北京理工大学デジタル演出・シミュレーション技術重点研究室のバーチャルシミュレーションチームだった。
北京冬季五輪組織委員会は2017年6月、同大学ソフトウェア学院の丁剛毅院長に、「北京の8分間」でアイデアに満ちた編成とシミュレーション技術のバックアップを行う同チームの結成を依頼した。
北京電影学院未来影像高精尖創新センター(AICFVE)の客員研究員も務める丁院長は「我々はAICFVEに新たなプラットフォームの開発を依頼した。『北京の8分間』は演出要素が多く、制作過程が複雑で、リハーサルの重要性が高いという特徴がある。コンピューターグラフィックス(CG)、デジタル演出とシミュレーション技術を用い、試演システム、リハーサルとデジタル検証システムを開発した」と語る。
この2つのシステムはパフォーマンスのアイデアやプランに応じて、パフォーマンス全体の過程をシミュレーションすることが可能で、準備段階での構想や現場でのリハーサル時に大きな力を発揮した。試演システムはそれぞれのプランを3次元で可視化して示し、監督の理解、意思決定、プラン策定を手助けした。リハーサルとデジタル検証システムは出演者やロボット、映像投影など演出を構成する要素のリハーサルを指導し、パフォーマンスの時間的、空間的な一致と正確さを確保した。また、監督が現場で出演者やセットの姿と位置関係を観察するのに役立ったほか、出演者も自身の動作を迅速に調整し、演出プランをリアルタイムで直ちに理解できた。
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