【新華社北京2月19日】故宮博物院が所蔵する文化財186万点のうち、北宋(960~1127年)の画家・張択端が描いた絵巻「清明上河図」は最上級の国宝とされる。同絵巻が仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を駆使した「インタラクティブアート」として生まれ変わろうとしている。
故宮博物院と香港の鳳凰衛視(フェニックステレビ)はこのほど、合同で開発したインタラクティブアート「清明上河図」が間もなく完成すると発表した。没入型技術(Immersive Technology)やデジタルホログラフィを用いた映像技術などを駆使し、原作に創造的解釈を加え、文化財の世界観を現代に蘇らせる。また中国文化の海外進出を後押しする。
故宮博物院の単霽翔院長は「文化財はただの遺物ではない。今回の企画で観客は、没入体験を通じ華やかな北宋の都に身を置き、宋代の芸術の美しさを感じることができる。中国文化の精華を吸収してほしい」と語る。
今回の企画では「清明上河図」の持つ芸術的風格と細かな市井の描写を科学技術と高度に融合させる。観る者と作品の相互作用を通じ、作品の背景にある時代の生命力を現代に蘇らせる。故宮博物院では今年の春夏の公開を予定している。
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