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中国茶道「茶芸」を通した中日相互理解
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-02-11 11:14:37 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社東京2月11日】「中国茶の独特な香りに魅了されて茶芸を始めた」。高級茶芸師の池内巴里さんは9日、東京豊島区、大塚駅前のレストランのステージで、優雅な音楽が流れる中、大勢のファンに中国茶芸を披露した。

  中国の茶道である茶芸を始めたのは2000年。中国茶葉流通協会茶道専門委員会の主催する茶芸師の養成訓練班に入学、中国のお茶業界きっての元老、茶道専門委員会元主任の故・張大為先生に師事して師範課程を修了し、03年に中国労働社会保障部職業技能の国家資格である茶芸師の資格を取得、その翌年には「高級茶芸師」として認定された。中国在住の日本人も1人認定されているが、日本から渡航して同資格を取得したのは池内さんが日本人として初めてだという。

  「中国渡航歴は105回」という池内さんは「アンケートで日本人の9割近くが中国に対して良くない印象を持ち、中国でも同様に日本に対する印象が良くないと答えた人が多かった。茶芸を通して少しでも中国に親近感を持ってもらい、相互理解に役立てたい」と現在も茶芸を続ける理由を語った。

  「茶芸に達者なだけでなく、ウェディングドレスのデザインで社会貢献もしている」と、池内さんの茶芸教室に通い、初級茶芸師の資格を取った、バレエの先生も務める熊澤裕美子さんは、池内さんの魅力についてこう語る。

  「ウェディングドレスを自分でデザイン、中国で作ってもらって日本で販売している。売上の一部は中国の小学校に寄付するほか、障害者の自立支援に使っている」と話す池内さんは、都内で茶芸や料理の教室を開催するほか、母親が立ち上げた障害者の自立を支援するNPO法人「あいアイ」を手伝っている。

  今回の茶芸の実演は、四川省の地方伝統芸能の一つ「変面」が上演されたこともあって、60数人収容の会場で立ち見客も出るほどの大盛況だった。

  「今後もより多くの人に中国茶の魅力を知ってほしい」と池内さんは夢を語った。(徐学林)

 

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