【新華社北京2月17日】中国国家発展改革委員会はこのほど、国内の物価は春節(旧正月)前、安定的に推移したことを明らかにした。「春運」(春節の帰省ラッシュ)の時期に入り、交通輸送や駐車料金に対する苦情の受付数はやや増加したが、観光市場全体の物価は安定しているという。また全国的にインフルエンザが流行しており、治療薬の価格が注目を集めている。
同委員会が所管する消費者トラブル受付窓口「全国12358物価監督プラットフォーム」が発表した1月の分析報告では、同月に消費者から寄せられた価格に関する通報、苦情、問い合わせ、投書などの数は、前年同期比9・4%増の計5万6499件だった。
同時期は、元旦の連休と冬休みで外出した人が多く、交通輸送や観光などの物価動向が注目を集めた。交通輸送では、駐車料金や長距離バスの超過手荷物料金、高速道路のロードサービス料金に統一基準がないこと、旅客路線の値上がりなどに関する苦情が多く寄せられた。観光に関しては、入場料の値上げや観光地の娯楽施設での不合理な料金設定などの問題が最も多かった。
インフルエンザはこの冬、全国的に流行のピークを迎えている。統計によると、インフルエンザや風邪などの治療費、薬代に関する苦情受付数が前年同期より大幅に増加しており、価格が高すぎるという苦情が大半を占めた。
このほか、全国の広い範囲が降雪に見舞われ、一部の地域で野菜の供給量と価格に変動が生じた。関係部署では監視を強めており、現時点では、買い占めや業者同士の価格協定などによる値上がりは確認されていないという。
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