【新華社北京2月13日】中国の故宮博物館院2018年最初の展覧会となる、「国家宝蔵」特別展が12日、故宮箭亭広場で開幕した。昨年末に中国中央テレビ局のバラエティーチャンネル(CCTV-3)で放送され大きな話題となったカルチャー番組「国家宝蔵」で紹介された「国宝」をもとに、中国国内9博物館からよりすぐりの9点の貴重な文化財が高画質映像で展示されている。他の8博物館でも同時開催されている。
九つの「国宝」はそれぞれ以下の通り。
1. 故宮博物院所蔵 石鼓
2. 陝西歴史博物館所蔵 懿徳太子墓壁画「闕楼儀仗図」
3. 遼寧省博物館所蔵 王羲之一門書簡集(臨模本)
4. 湖北省博物館所蔵 雲夢睡虎地秦簡
5. 湖南省博物館所蔵 皿方罍(らい)
6. 河南博物院所蔵 雲紋銅禁(禁は古代の酒器)
7. 浙江省博物館所蔵 玉琮(琮は古代の祭器)
8. 上海博物館所蔵 大克鼎
9. 南京博物院所蔵 大報恩寺琉璃塔拱門(拱門はアーチ門)
この特別展では中国で骨董などを飾るのに使われる棚「多宝閣」の概念を用い、九つの閣それぞれに「国宝の箱」を設ける手法で展示されている。LED高画質液晶により、各展示物の全体と詳細を映し出し、同時に中国の庭園技法を用いて「箱」の配置を決めている。また、画像同士の干渉を防ぐため、箱はそれぞれ一つの面にのみ国宝が映し出される。さらに、来場者は展示された九つの国宝がどこにあるのか「探し当てる」必要があるため趣向性が増し、観覧自体が「宝探し」の特別なイベントとなる。
この特別展は、春節(旧正月)連休中も休まず、2月25日まで2週間開催される。同博物院では春節の祝日期間中、古建築と文化財の安全、十分な来場者へのサービスを確保するため、開放時間を調整することを明らかにしている。2月15日(旧正月大晦日)午後と2月16日(旧正月元旦)午前は閉館となる。詳しくは同博物院の公式ホームページで確認できる。
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