江西省文物考古研究院が発表した情報によると、南昌漢代海昏侯墓文化財保護作業は順調に進んでおり、100点近くの青銅器の修復が完了し、竹簡の補強も完了しており、現在は文字の解読作業に取り掛かっていることを明らかにした。
青銅器整形・修復専門家、国家博物館研究員の陳仲陶氏によると、文化財保護スタッフは整形・溶接・着色などの工程を経て、青銅器を展示可能な状態まで修復させるということだ。完全に修復を終えた青銅器は現在80点以上で、20点余りが現在も修復中だ。そのうち青銅甬鐘は20個以上の欠片の状態で発掘されたが、文化財保護スタッフの2ヶ月以上の努力の甲斐あって、現在は完全な形を取り戻したばかりか、その模様も鮮明となり、新たな輝きを取り戻しているという。
海昏侯墓考古発掘専門家チームは先ごろ、人々の注目を集めている金器・玉器よりも、むしろ竹簡などの文字が記されている文化財のほうが、人知れぬ歴史の情報を明らかにすると紹介した。江西省文物考古研究院の徐長青院長によると、竹簡の解読作業は、北京大学出土文献研究センターが担当するということで、現在、出土したすべての竹簡は水に浸されており、系統的な文字の解読と研究作業はまだ始まっていないという。
(人民網日本語版)
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