【新華社ジュネーブ1月25日】経済・社会問題を担当する劉振民国連事務次長は23日、スイスダボスで単独取材に応じ、貧困撲滅など持続可能な開発のための2030アジェンダの実施において中国が首位を占めると示した。
世界的にみると、持続可能な開発目標、例えば、貧困撲滅などを達成するには、大きなチャレンジに直面する。中国は2020年、全面的な貧困解消を実現する見込みがあり、これは世界にとって重大な意義をもつ。中国の人口は世界の5分の1を占め、中国の貧困解消成果は世界に対しデモンストレーション効果をもつという。
中国は持続可能な開発目標を実施することを非常に重視しており、国家級調整メカニズムを構築し、2030アジェンダの国家計画を制定しただけでなく、持続可能な開発目標を「第13次5ヵ年規画」に組み入れるとともに、積極的により広い範囲での持続可能な開発目標の達成を促している。中国杭州で開かれた2016年の主要20カ国・地域(G20)首脳会談の席上で、持続可能な開発目標は中国の推進でG20の議事日程に乗ることになった。世界経済規模の80%を占めるG20が、2030アジェンダを実施する議事日程でパイオニアの役割を果たしたことは、世界に対し意義が甚大だと、劉振民事務次長は述べた。
劉振民事務次長は、中国が「一帯一路」構想、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、シルクロード基金など一連の相互接続のためのイニシアティブを提出し、多国間連携メカニズムを進め、地域連携計画となった。これらのイニシアティブと計画は、アジアの国々の2030アジェンダの達成を促すのに大きく役立つと強調した。 国連の加盟国193カ国は2015年9月、貧困・飢餓の撲滅、気候変動対策、持続可能な開発の強化など17の持続可能な開発目標を中核とした2030アジェンダを採択した。
劉振民事務次長は、中国は未来、2030アジェンダを実施する点で重要な役割を果たし続けるとし、グローバル化と持続可能な開発目標の実施を結びつけ、持続可能な開発目標の実施をグローバル化のプロセスに融合させ、一国たりとも一人たりとも取り残さないよう確保する点を強調した。
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